クリスマスに「第9」を聴く

2010 年 12 月 26 日 日曜日 投稿者:mituoka

 25日、ベートーベンの「第9」をサントリーホールで聴いた

 演奏は新日本フィル、指揮はエンリケ・マッツォーラ

 クリスマスを意識してか、マッツォーラは赤い眼鏡・赤シャツで登場

 とてもサービス精神あふれた人で、指揮ぶりもなかなかに派手で楽しい♪

 小柄な体が大きく見える

 生まれて初めて生で聴く「第9」

 大学生の頃、CDでカラヤン指揮の第9を聴きながら第4楽章「歓喜の詩」の日本語訳を読んで号泣した記憶がある

 今日も始まる前からいやな予感がしていたのだが、やはり・・・

 第4楽章が始まると、鼻水と涙が止まらなくなってしまった

 運悪く、こんな日に限ってハンカチを持っていなかったので、大変処理に困った(苦笑)

 私の大学生時代はバブル絶頂期、そして現在は大不況

 第9には、いつの世の人間にも響くメッセージがある

ホール内に飾られたカラヤンからのメッセージ

 これは、サントリーホール内に飾ってある
 「マエストロ・ヘルベルト・フォン・カラヤンからのメッセージ」

 また、一番上の写真に写るは「カラヤン広場」

 5歳のとき母が持っていたカラヤン指揮のレコードを聴いてクラシックが好きになった

 正確に言えばクラシック音楽を好きになったというよりも、アルバムジャケットで見たカラヤンのカッコ良さに惹かれたのかもしれない

 まるでアイドル歌手のレコードのように、カラヤンの横顔がどアップになっているジャケットだった

 イケ面、とはまさにカラヤンのこと

 その後、私はバイオリンを習い始め、何度もクラシックコンサートに足を運ぶようになり、今年に入っては「40の手習い」でピアノに挑み発表会を見事成功(?)させた

 私にとって、いや、もしかしたらほとんどの日本人にとって、クラシックといえばカラヤンだった

 22年前の5月5日、このサントリーホールでカラヤン指揮ベルリンフィルの公演を聴いた

 演目はブラームスの交響曲第1番

 齢を重ね体調がすぐれないせいもあったのだろうが、私のイメージとはほど遠い、好々爺然としたカラヤンを見た

 ちなみに上のメッセージの内容は

「1988年5月、私は大いなる喜びをもって、この美しいサントリーホールで演奏いたしました。このホールは多くの点で、私の愛するホール、ベルリン・フィルハーモニーを思い起こさせました。ぜひ、再び、この水準の高いホールに来たいものだと思っています」  (サントリーホールのHPより)

 しかし、翌1989年7月、帝王カラヤンは死去 

 私の見たコンサートがカラヤンの貴重な日本ラスト公演となってしまった

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