民事調停事件 過払い請求①
2011 年 1 月 19 日 水曜日 投稿者:mituoka本日は7件の民事調停があった
すべて過払い請求訴訟が調停に付されたもの
午前10時から一日の大変を裁判所で過ごした
ここではそのうちの1件、A社との調停でのやりとりについてご紹介する
A社の計算によると過払い金の元金は約53万円らしい
「その約7割にあたる37万5千円で和解してくれ」
という上申書が事前に裁判所に提出されていた
しかし、いわゆる「悪意の5%」を付加して計算すると、元金は約61万円
今日の調停の席で当方は
「その案はお受けできません。
解決金として60万円でいいので、早期に返還いただきたい」
と述べた
立ち会った裁判官や調停委員も
「元金は61万なんだから、もっと出さないと原告も納得しないよ」
とこちらを後押し
それに対しA社ご担当は次のように反論した
「61万というのは原告側の主張する元金でしょう?他の裁判所では被告側が算出した過払い元金をベースに、そこから何割減額できるかというスタンスで話を進めてくれる。おたくの裁判所の扱いはおかしい」
ホントかな?と疑った
その裁判所はまるで業者の味方ではないか・・・
「それはその裁判所のやりかたであって、うちにはうちのやりかたがある。もし不服なら調停不成立として弁論準備に付して判決を言い渡すことになっちゃうよ」
と裁判官が言い返してくれたが
「はい、仕方ないですね」
開き直った、という感じだった
「よく聞いてちょうだい。付調停は、過払い請求の増加により窮地に陥っている消費者金融業者を救済するためでもあるんだよ。通常訴訟によって判決言渡されて請求額全額支払わされるよりマシでしょ?」
おっしゃるとおりである
結局のところ、60万円を3月末に支払っていただくことで決着した
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