静岡の裁判にも地震の影響が表れる

2011 年 3 月 14 日 月曜日 投稿者:mituoka

 午前11時から島田簡裁で私の担当する訴訟の弁論期日が2件あった

 そのうちの1件

 ネオラインキャピタル㈱への過払い請求訴訟は第1回口頭弁論だったのだが、期日続行となり、その場で第2回期日を4月25日と指定された

 ところが、事務所に戻ってきてしばらくすると裁判所担当書記官から電話をもらった

 「被告の送達場所が宮城県仙台市となっています。先生も御存じかと思いますが、地震の影響で東北地方へは期日呼出状の送達が困難です。そのため、第2回期日は5月9日にさせていただきます

 ネオラインの本店所在地は東京・六本木なのだが、訴訟の管轄部署(送達場所)は仙台

 まったく異例の措置だが、この状況では仕方ない

 訴訟では「敵」だが、困ったときはお互い様だ

 そして午後3時20分から静岡簡裁での民事調停

 過払い請求事件で相手方はプロミス

 調停成立後、余談としてプロミス担当者が

 「静岡の裁判所は通常どおり動いていますか?」 と問うと裁判官は

 「いまのところ大丈夫。でも、この地震の影響でおたくの東北地方の営業所も大変だったでしょ?お見舞い申し上げます。これから先、都合の悪い期日が出てきたら早めに教えてください。こちらとしても柔軟に対処するから

 と答えた

 私も基本的に同じ思いだ

 プロミスの場合、訴訟担当は東京だが、たとえば、原告が東北地方に住んでいたことのある場合には、東北の営業所(支店)が取引記録等の証拠書類を探し出す必要もあるだろう

 ネオラインキャピタルやプロミスだけに限らず、今後、予定されている裁判が被告会社の都合により延期される可能性はある

 ここ静岡においては一見、いつもと変わらぬ平穏な時間が流れているかのように感じるが、その実、地震の影響は少なくないのだ 

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