血が騒ぐ

2011 年 4 月 18 日 月曜日 投稿者:mituoka

 桜花賞はディープインパクトの仔・マルセリーナが優勝

 初年度産駒からクラシック馬を出したディープは本当に大したものだが、改めて恐れ入るのは種牡馬サンデーサイレンスの凄さである

 サンデーが輩出したG1馬は実に43頭 (!)

 また、サンデーの仔(後継種牡馬)のうち、G1馬を輩出したのはディープ以外に  フジキセキ、ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ゴールドアリュール、ステイゴールド、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイがいる(合計11頭!思いつくまま挙げてみたが、これでもまだ漏れがあるかもしれない)

 ここで、サンデーが現れる前の「王者」ノーザンテーストを引き合いに出してみる

 彼が輩出したG1馬は7頭

 後継種牡馬でG1馬を輩出したのはアンバーシャダイ、ダイナガリバーの2頭

 ノーザンテーストが日本の歴史を塗り替えた大種牡馬であることに異論はないが、数字の比較においてはサンデーに圧倒される

 さびしいことに昨年(平成22年)、マチカネタンホイザの種牡馬引退によりノーザンテースト系は日本から完全に姿を消した

 これとは対照的にやはり昨年、フジキセキの仔・ダイタクリーヴァ(つまりサンデーの孫)が重賞ウイナーを輩出し、何代に渡っても威力を発揮し続けるサンデーの強い遺伝性を思い知らされた

 一方、繁殖牝馬の数でもサンデー系が圧倒し始めている状況から、近親配合を嫌う生産界においてサンデー系種牡馬が敬遠される傾向も現出しているらしいが、それでも王座は当分安泰だろう

 さて今週の皐月賞

 本命は前哨戦の弥生賞を制したサダムパテック(フジキセキの仔)

 その他にも、ハーツクライ・マンハッタンカフェ・ステイゴールド・アグネスタキオンらの仔が有力馬として出走予定

 勝つのは、やっぱりサンデー系か

 ちなみに皐月賞が東京競馬場で行われるのは、昭和63年以来(ヤエノムテキ)

 あのときの皐月賞はスーパースター・オグリキャップが出走できなかったレースとして人々の記憶に残るわけだが、その翌年、アメリカにもヒーローが登場した

 それが、宿命のライバル・イージーゴーアとの死闘の末に北米クラシック2冠を制し、全米のアイドルとなるサンデーサイレンスだった

 オグリキャップとサンデーサイレンス

 血統的には優れていないが競走成績は抜群に優秀だったこと、強力な好敵手に恵まれ幾度となく名勝負を繰り広げたこと、平成3年に揃って日本で種牡馬デビューしたことなど、両馬には共通点が多い

 ただひとつ違うのは、オグリキャップが種牡馬として失敗に終わったのに対し、サンデーサイレンスは上述のとおり破格の大成功を収めた点だ

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