相対的に流れる年月
2009 年 6 月 5 日 金曜日 投稿者:mituoka今日は祖母の命日。祖母が亡くなったことを今でも信じられない私にとっては1年が経つのはとても早いと感じる。
しかし足利事件で18年間も勾留されていた菅家さんにとって、月日の流れはとても遅いものだったはず。
20年前の昨日、中国では天安門事件が起きて数百人の学生たちが命を落とした。私も当時は学生で呑気に毎日を過ごしていたが、同世代の若者が犠牲になったというそのニュースに大きな衝撃を覚えたものだ。しかし、テレビ報道によると現代中国では政府の言論統制により天安門事件の名すら知らない若者も少なくないらしいし、各地で予定されていた20周年の集会さえも治安当局の干渉に遭い開催できなかったという。数日前のヒラリー・クリントン国務長官の再調査要求も「不当な内政干渉」と切り捨てられた。
民主化を求め犠牲になった彼らの願いは今でも封じ込められたまま。中国においては歳月が流れを止めているかのようだ。