束の間の一体感
2013 年 12 月 9 日 月曜日 投稿者:mituoka
昨日。
天気が良かったのので中京競馬場へ。
車で2時間かからないくらいの近さ。
東京競馬場よりも気軽に行ける。
午後3時40分。
場外発売の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を、中京競馬場内のモニターで観戦していたときのこと。
断然の一番人気ハープスターが、絶対絶命の位置からグングン追い込みを始める。
「させ!させ!」の大合唱が自然発生。
集まっていたほぼ全員が、モニターを見上げながら、声を揃えてハープスターを応援した。
果たせるかな、みんなのハープスターは前を行く2頭をゴール前ギリギリでとらえたように見えた。
「やった~!」
「さすが!」
みんな笑顔。
僕なんか、隣の見知らぬオジさんと、手を取り合って喜んだ。
古き良き時代、街頭テレビを通じて力道山を応援していた人々は、きっとこんな気持ちだったんだろう。
幸福感があたりを包む。
「三丁目の夕日」の世界だ。
しかし数分後、その空気が一変する。
写真判定の結果、ハープスターはなんと2着だったことが判明・・・(泣)
「肉眼」ほど当てにならぬものはない。
すると、さっきの一体感はどこへやら。
周りにいた人たちが、何事もなかったかのようにその場を、ササーっと離れていく。
赤の他人に逆戻りだ。
みんな、はらわたが煮えくりかえっていたに違いない。
だって、当たり馬券の配当でありつけるはずだった豪華ディナーはカップラーメンに、
帰りの足もタクシーから電車に変わったんだから。
勝負の世界は非常だなぁ。