合併症を出さない
2009 年 11 月 5 日 木曜日 投稿者:mituokaテレビで脳外科医・福島孝徳氏の特集をしていた。鍵穴手術と呼ばれる画期的なオペを確立した世界的なドクターだそうです。番組の中で「先生の今後の目標は?」と尋ねられると即座に「合併症ゼロ!」。「脳腫瘍は除去したんだから麻痺が残っても仕方ない、それぐらい我慢しろ、なんて姿勢ではいけない」と言っていた。完璧主義、飽くなき向上心がゴッドハンドと呼ばれる名医を誕生させたのでしょう。感銘を受けました。
私が手がける債務整理。借金がゼロになって過払い金が発生するケースがよくあるが、借金がゼロになるのは支払いを継続していた依頼人の勤勉さと引き直し計算のおかげ。専門家の腕に拠るものではない。過払い金返還交渉・裁判で良い結果を出すのが専門家のスキル。「借金がなくなったんだから、過払い金の返還については期待しないで。まだまだ時間がかかります」みたいな姿勢はもってのほか。
正直に申しますと、先日、遅々として進まぬ過払い金回収についてお客様にお叱りを受けたことがある。こちらとしては「相手方があるものだし訴訟案件だから」などのつまらない言い訳もあるが福島医師の話を聞いて、自分の執務態度をあらためて見直す機会を得ました。