空白の一日 小林繁さんの死

2010 年 1 月 18 日 月曜日 投稿者:mituoka

 昭和53年に日本全土を巻き込んだ江川卓の「空白の一日」事件。

 その事件の、いわば「犠牲者」となった小林繁さんが昨日死去した

 事件収拾のため、江川氏との交換トレードで阪神に放出された小林氏。

 まさか、巨人の大エースが、新人投手獲得の「餌」になろうとは・・・。

 巨人軍の一員として宮崎キャンプへ向かうため羽田空港にいたところ、阪神への移籍を言い渡された。

 「僕を必要としてくれる阪神にいきます」

 メディアは、我儘でダーティな江川 潔くクリーンな小林 という構図を作った。

 当時小学生だった私は、にわかに小林ファンに転じた。

 巨人嫌いに拍車がかかった。

 小林氏は古巣巨人や江川氏に対する恨みつらみは一切口に出さなかった。

 そのシーズンは古巣巨人相手に8連勝。

 巨人は小林投手をまったく打てなかった。

 溜飲を下げる、という表現がぴったりだった。

 今年から北海道日ハムの一軍コーチとなることが決まっていたとのこと。

 関係者たちにとって昨日は、きっと心にポッカリ穴が開き、31年ぶりの「空白の一日」となったのでは。

 サイドスローながら攻撃的な投球が印象的だった。

 ご冥福をお祈りします。

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