傍聴席にて感じたこと
2010 年 5 月 26 日 水曜日 投稿者:mituoka本日午前10時15分からライフに対する過払い請求訴訟
被告ライフから答弁書が提出されていたが、即結審となり、判決言渡しは6月9日13時10分
さて、私の2件前の裁判は、逆にライフが原告となっている貸金返還請求訴訟だった
同じ会社が原告になったり数分後に被告に変身(?)したりするケースはよく見られる
先日、東京の裁判所でシンキという会社が5~6人を相手に貸金返還請求訴訟を起こしていた
私も別件で裁判があったので待機中にそれを傍聴していたのだが、弁論が終わると傍聴席で待機していた男性がいきなり
「シンキさん、俺の件はどうなっているんだ?」と、退廷するシンキの担当者に詰め寄った
シンキの担当者はビックリして「?」という顔をした
どうやら男性はシンキに対して過払い金返還請求訴訟を起こしている原告のようだ
「その件に関して私は担当ではありませんので・・・。あなたの件については、おそらく弊社は、本日は擬制陳述という形を取らせていただく方針で、出廷しないのではないかと思いますが」
「でも同じシンキだろ!出廷してくれよと頼んでおいたはずだ。あんたが被告席につけ!」と男性は怒った
『過払い金を返還しないくせに、他人に対して「金を支払え」なんて言える立場か!』とでも言いたそうだった
裁判所の女性書記官の
「擬制陳述というのは正当な手段ですから、御理解ください」という言葉に男性は渋々納得して傍聴席に座り、混乱は収まった
その場に居合わせた多くの司法書士や弁護士、消費者金融業者等の「裁判慣れ」した人たちは「そんなことで騒がないでくれよ」と思ったはずである
しかし、一般的には、この男性の感覚が普通なのだろう
擬制陳述が「正当」なら、男性の怒りも「正当」だ
私たち専門家は狭い世界の常識に凝り固まった人間なのだということを自覚しなければいけない、と感じました
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