大手消費者金融の担当者と電話で会話 過払い訴訟
2010 年 6 月 4 日 金曜日 投稿者:mituoka一昨日、ある大手消費者金融のご担当者から電話が入った
その会社には、数多くの過払い金返還訴訟を提起しているが、そのうち3件について和解してくれ、という要件だった
過払い金元金の7~8割程度という提示だったので、和解できない旨を伝えた
①過払い金返還に追われる会社の窮状
②悪意の受益者ではないので利息はカットしてくれ
③改正貸金業法完全施行に伴う債務整理案件の増加
などを主張なさり、ご担当者はなかなか引き下がらなかった
しかし、いわば「適対関係」にあるとはいえ、ああだこうだとお互い話し込んでいると、なんとなく打ち解けてくるものだ
②の悪意の受益者について、私が
「いつも答弁書で『悪意の受益者ではない』という反論をなさるが、いまどきそれが認められる裁判はあるのですか?」
と尋ねると、ご担当者は声をひそめて
「先生には正直に申し上げますが・・・1000件に1件ぐらいは認められるんですよ(笑)」
とおっしゃった
お互い大爆笑!
「しかし静岡の裁判所は全国でも厳しさはトップクラスです。善意の主張が通らないことはわかってます」
最後に
「来週の裁判は出廷します。和解を申出ます」
「それでも和解はできませんよ」
「それもわかっています。でも、仕事ですから・・・(笑)」
ご担当者の本音が聞けた
なかなか楽しい時間でした
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