深夜のサッカーと麻雀
2010 年 6 月 22 日 火曜日 投稿者:mituokaワールドカップサッカー。日本はオランダに敗れたものの、次戦(対デンマーク)に引き分け以上でグループリーグ突破が決まるという願ってもない展開になりました。戦前、これほどまでの善戦を誰が予想したでしょう。
デンマークというと、ラウドルップ兄弟やエルケアがいた80年代半ばのチームが思い出される。86年メキシコ大会では西ドイツを破るなど、台風の目となりました。
メキシコ大会は、マラドーナがクローズアップされますが、他にも個性の強い選手が数多くいました。点取り屋フェラー(西ドイツ)、柏レイソルでも活躍したカレッカ(ブラジル)、4得点を挙げデンマークを粉砕したブトラゲーニュ(スペイン)、得点王のリネカー(イングランド)、そして、この大会が最後のW杯となったジーコ(ブラジル)・プラティニ(フランス)・ルンメニゲ(西ドイツ)といった名選手たち。
名勝負もたくさん。延長の末、PK戦で決着がついたブラジル対フランス。決勝戦、最後に力尽きたとはいえ、2点ビハインドをものともせず同点に追いついた西ドイツの「ゲルマン魂」。こないだ、深夜にテレビをつけると86年大会の試合を放送していました。今のサッカーより魅力的に見えたのは僕だけ?
深夜のテレビ、といえば、最近ハマっているのが麻雀(もちろん、テレビを通じての対局鑑賞)。MONDOにおいて連日のように放送されていて数多くのプロが登場するが、その中でも荒正義(あら まさよし)プロの強さは際立っている。
プロ雀士というと、井出洋介・小島武夫・桜井章一ぐらいしか知りませんでしたが、現在は荒プロの時代なのか。その上がりっぷりは芸術的。次に自分が何を引くか、相手が何を切るのかを知っているとしか思えない鮮やかさ。
昨晩放送された王座決定戦、3着で迎えた土壇場の南4局。荒プロの親番。遂に荒プロが沈むのか、と期待(?)しながら見ていたが、絶対的不利の状況で見せた「リーチ・一発・ツモ・平和・三色」。高目をツモっちゃうのだから恐れ入った。
「強運」という言葉では片づけられない何かがあるはず。捨て牌、他人の手を読んで、一番上がりやすい手を的確に選択しているのだろう。表情を変えず、黙々と手を進め、力みをまったく感じさせない荒プロ。本当にスゴイ。
私に関して言えば、学生時代は狂ったように麻雀に勤しむ毎日を送っていた。これほどまでに楽しく奥深い遊びはない、と今でも思っている。麻雀を職業として生計を立てているプロたちが非常に羨ましい。
今では毎年1回だけ、浪人時代の仲間と卓を囲む。あーだ、こーだと悪口を言い合いながら打つ麻雀は最高に楽しく、勝ち負けは度外視している(だから負けるのだろう)。しかし今年の集いでは、荒プロのように黙々と(!)、勝ちまくりたいと思っています。