アイフルがテレビ広告を取り止める方針を固めた?
2010 年 10 月 20 日 水曜日 投稿者:mituoka今日の昼休み、ネットサーフィンしていたら、次のようなニュース記事に辿りついた
消費者金融アイフルはテレビ広告を取り止める方針を固めた。同業の武富士の経営破たんで過払い利息の返還を受けられない多重債務者が、代わりにアイフルから返還を受けようと請求してくる可能性が高まっていることなどが背景にある。複数の関係者によると、アイフルは11月から全国のテレビスポットCMを中断する計画だ。広告費削減のほか、広告による企業名の露出が多重債務者を刺激し、過払い請求を誘発することを防ぎたい狙いがあるとみられる(以下略 10月20日(ブルームバーグ))
記事に「過払い請求を誘発することを防ぎたい」とある
いわば、寝た子を起こさない、ということだろうか
たしかに一定の効果が期待できよう
しかし、現在過払い請求中の人に対しては、むしろ逆効果ではないだろうか
いよいよアイフルもヤバいな・・・という先入観を抱いた過払い請求者(われわれ代理人も含む)は、
「破綻したらほとんど還ってこないだろうから、そうなる前に和解して少しの金額でいいから早めに回収してしまおう」
と思う人もいるだろう
そうなれば、アイフルにとっては願ったりだが、
アイフルとの和解は、返還率に関わらず、数か月先の返還しか望めない現状を鑑み、
「和解せずに裁判をして、さっさと判決をもらおう。それでも支払いがなければ強制執行してしまおう」
という選択肢もあり得る
どちらかと言えば、後者が多いのでは・・・
アイフルを始めとする消費者金融は、過払い請求を防ぐことと同時に、新規顧客を開拓し利息収入を増やすという命題も持っているはず
その点からしても、CM中止は逆効果になろう