今年で30回目の節目 地方馬不在のジャパンカップ

2010 年 11 月 22 日 月曜日 投稿者:mituoka

 今週はジャパンカップである

 エリザベス女王杯を快勝したスノーフェアリーが回避したものの強豪外国馬が大挙して参戦

 迎え撃つ日本勢もブエナビスタ、ナカヤマフェスタを始め最強クラスのメンバーが揃った

 一時は外国馬の参戦が減り、日本の精鋭たちも有馬記念に備え出走を見送る傾向が見られたが、近年は「競馬のオリンピック」の触れ込みに相応しいレースに戻りつつある

 早いもので今年で30回目

 私にとってはオグリキャップが世界レコードで走った平成元年(第9回)が最も強烈だが、シンボリルドルフが勝った昭和60年(第5回)も印象深い

 前走の天皇賞(秋)でまさかの敗戦を喫したルドルフが世界に向けてその実力を誇示したレースでもあるが、そのときの2着馬ロッキータイガーの好走も特筆ものだ

 ロッキータイガーは大井所属の地方馬

 桑島騎手の水車ムチに応え、不良馬場を力強く走り抜けた

 皇帝ルドルフを追っての最後の直線、

 「ロッキータイガー来る!公営の星が追い込んでくる!

 という盛山毅アナの名実況に鳥肌が立った

 今も昔も、地方所属馬が中央の芝のGⅠで好走した例はこのロッキータイガー以外に無いし、ましてや当時は中央馬さえも外国馬に歯が立たなかったジャパンカップでの劇走

 映画「ロッキー」の主人公のように逞しく、「虎」のように勇猛だった

 その後、最強牝馬ロジータなど、地方馬たちの参戦は相次いだが惨敗するケースが目立ち始め、やがて地方馬たちはジャパンカップから遠のいていく

 最後に地方所属馬がジャパンカップに出走したのはいつだったか・・・・

 私の記憶によれば、ハシルショウグンの平成5年以来、目にしていないように思う

 そして、残念ながら今年も地方馬の参戦は見られない

 ジャパンカップダート創設(平成13年)も、本家ジャパンカップに地方馬が出走しなくなった一因だろう

 しかし、第二のロッキータイガーの出現を待望するファンは多いはずである

 オグリやイナリワンは、地方出身馬であって地方所属馬ではない

 地方所属馬が中央の精鋭と外国馬を蹴散らす、究極の「ジャパニーズドリーム」を私たちは待ちわびている

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