これぞ名勝負

2011 年 5 月 16 日 月曜日 投稿者:mituoka

 昨日のヴィクトリア・マイル

 アパパネ ブエナビスタ が素晴らしい名勝負を見せてくれました

 アパパネの完勝、ブエナビスタも負けてなお強し

 戦前から「2強対決」と騒がれおりましたが、

 「三冠馬アパパネも、さすがにブエナビスタには敵わないだろう

 多くのファンの心情は、ブエナ1.5倍 アパパネ4.1倍 というオッズに如実に表れました

 蛯名・アパパネは道中ブエナにマークされながらも、ブエナの出方を伺うのではなく、自ら動いて勝ちにいきました

 蛯名ジョッキーの勝負強さは、バブルガムフェロー(平成8年・秋の天皇賞)やエルコンドルパサー(平成10年・ジャパンカップ)、そして昨年の凱旋門賞(ナカヤマフェスタ)で見られたように、ライバル馬より先に動いたケースで存分に発揮されます

 そしてアパパネは、勝負師・蛯名ジョッキーの期待に応えたのです

 フロックではなく、実力でもぎ取った見事な勝利でしょう

 正直、 アパパネがこんなに強い馬だったとは・・・驚きです

 しかしまぁ、直線の攻防はテレビ観戦しているこちらの腰が思わず浮いてしまうようなデッドヒート!

 私個人としては、あの迫力は、3年前の秋の天皇賞(ダイワスカーレットとウオッカ)を凌駕するものだったと感じますし、平成元年の毎日王冠(オグリキャップとイナリワン)を思い出しました

 昨年のオークスで見せたサンテミリオンを差し返したシーンといい、今回といい、アパパネの勝負強さと根性は、まるでオグリキャップです

 すっかり、アパパネの大ファンになってしまいました

 次走は同じく府中・1600Mの安田記念

 男馬相手となりますが、絶対に勝ってほしい!

 負けたらきっと、ブエナビスタが許さないでしょう(笑)

 さて、「強い」ブエナはなぜ負けたのか?

 アパパネが強かったから!

 これが一番の理由

 もしかしたら、これ以外の理由は存在しないかもしれない

 でも、敢えて二番目の理由を考えてみました

 彼女の鞍上は初めてコンビを組む岩田ジョッキーでした

 勇猛果敢に馬群を縫って追いこんでくるスタイルを身上とする岩田ジョッキー

 最後の直線の半ば、アパパネの左斜め後方に位置したブエナ・岩田は内に進路を取りました

 アパパネの左側を通過して馬群を一気に抜け出そうと思ったのでしょう

 しかし、それとほぼ同時にアパパネはやや左側に斜行

 蛯名ジョッキーは、開いていた左側を閉めたのです

 これが勝負の厳しさか 

 行き場を失くしたブエナ

 そこで瞬時に岩田ジョッキーは軌道修正を図る

 今度はブエナを外へ(右へ)出していきました

 ギアを一段アップしたところだっただけに、ブエナのスピードに急ブレーキがかかったように見えました

 ブエナにいつもの瞬発力があれば、馬群を割ることができたかもしれません

 その辺は、スタートが鈍かったことと合わせ、ドバイから帰ってきての初戦ということで仕方ないところ

 決して悲観する内容ではなかったように思います

 さあ、次に両馬の対決が見られるのはいつでしょうか

 秋の天皇賞か、エリザベス女王杯か

 そのときには、ぜひ、英国からスノーフェアリーにも参戦してほしい

 今から楽しみでなりません

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