少子化対策など要らない

2012 年 2 月 23 日 木曜日 投稿者:mituoka

 最近の夜の日課は、昼間のうちに録画予約しておいた「国会中継」を見ることである。大臣席に田中直紀防衛大臣の顔が見えないとガッカリするのは私だけではあるまい(笑)

 さて、昨日の衆議院予算委員会は、「社会保障と税の一体改革」についての集中審議。自民党の野田聖子議員は、民主党の少子化対策に厳しく迫った。民主党政権下で少子化担当相はめまぐるしく交替している。約2年半の間に8人。「本気度が足りない!これでは少子化対策など進まぬ!」と野田総理に迫っていた。少子化対策を真剣に考えるのなら、野田聖子議員の意見は正論だ。しかし、私は少子化対策なんて不要だと思っている。

 私が中高生の頃、つまり30年近く前だったと思う。世はバブルの真っ最中。DINKS(ディンクス)という言葉が大流行した。ouble  ncome  o  Kid の略で、子供がいない共働きの夫婦のことだ。こうしたライフスタイルは新しい夫婦の形態として、批判的というよりも、むしろ友好的に社会に受け入れられつつあった。

 しかし、バブル崩壊後の長引く不況が始まると、DINKSという言葉は消え去り、手のひらを返したように、今度は「少子化対策」が叫ばれた。先行きの見えない将来、頼れるのは社会保障だけ。「このままでは俺たちが老人になったとき、社会保障の礎となる納税者がいなくなってしまう」という焦りから、草食系の男性たちに「結婚しろ!」、バリバリ働くキャリアウーマンたちに「子供を産め!」と強制しているだけとしか思えない(社会保障と税の一体改革の枠組みの中で、少子化対策が語られているのがその証拠だ。言うまでもないが、私たちがせっせと納めている年金や保険料も、その実は税金に違いない)。

 子供たちが、こんな大人の事情で無理やり「作られる」としたら、彼らにとっては失礼だし、甚だ迷惑な話だ。少なくとも、少子化対策の中で語られる「子ども」は、私たちが生きていくために必要な「駒」に過ぎないのだから。政治は、この大不況そのものを改善する策を持たず、責任を未来へ、産まれくる赤ちゃんたちへ、転嫁している。

 そして、(さらに過激なことを言うが)少子化が進み、人間が滅んでいくのは自然の摂理ではなかろうか。マンモスが滅んだように、人間もまた、いつか必ず地球上から姿を消すはず。人為的な少子化対策(人口増加)は「生態系の破壊」でもある!

 みなさん!

 結婚できない、あるいは結婚したくない人間に「結婚はまだ?」と尋ねたり、子供がいない夫婦に「子供はまだ?」などと要らぬお節介をやくのは止めましょう♪

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