片付かない宿題
2012 年 9 月 5 日 水曜日 投稿者:mituoka毎年8月も後半に差し掛かると、必ずどこからか子供の泣き声が聞こえてくる。
想像するに、その子はきっと、夏休みの宿題と格闘中なんだろうな。
大人になって手に入れた特権は、あの忌々しい宿題たちから解放されたことである。
さて、昨日の話。
私が原告代理人を務める裁判(口頭弁論)が、午前に3件・午後に1件あった。
そのうち午後のは、C社(仮名)に対する訴訟。
約9万円の過払い請求事件である。
本件は「分断か一連か」の争点があるために、
C社の主張においては10万以上の貸金債務が残ることになる。
(つまり、過払い金は発生しない)
今日が2回目の口頭弁論。
C社の支配人が出廷なさった。
法廷における形式的なやり取りの後、裁判官のすすめに従い、
別室に移動して、司法委員を交えて和解に向けての話し合いを持った。
(この和解に向けてのやり取りは非公開で行われるので、被告会社名を仮名にさせていただいた)
「仮に、債権債務ゼロの和解勧告があれば、応じる用意はありますか?」
と私が問うと、C社支配人は
「今後、先生がお受けする当社に対する過払い金請求事件について、過払い金が10万円以下のものは請求しないという包括的な和解をいただけるのであれば、本件に関しては債権債務ゼロの和解をします」
とおっしゃる。
「包括的な和解などできるわけありません」と私が言うと、即座に司法委員も、
「和解するのであれば、あくまで、本件に関する内容に限りますよ!」
と意見してくれた。
それでも、あくまで貸金債権を主張するC社と和解などできるわけがなく、
次回続行の運びとなった。
あわよくば、今日の弁論で和解を、と期待していたが甘かったか・・・。
さて、和解が無理となると、「判決」を求めるしかない。
(要するに、白黒はっきりさせる必要があるということ)
しかし、そうなると、現状では、やや分が悪いことはわかっているので、
次回(10月末)までにたくさんの反論を準備しなければいけない。
あ~あ・・・。
この歳になって、やり残した宿題に追われるとは思わなかった。
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