裁判長からアイフルへ提言

2009 年 11 月 16 日 月曜日 投稿者:mituoka

 午前中は浜松、午後は地元静岡。今日は午後2時過ぎまで裁判所に出ずっぱりだった。浜松簡裁の傍聴席で出番を待っているときに見た過払い金返還訴訟の口頭弁論、裁判長と被告のやりとりがとても興味深かったのでご紹介する。

 この裁判はすでに何回か口頭弁論が開かれているらしい。被告はアイフル。アイフルは減額和解を望んでいるが原告代理人(司法書士)は一切耳を貸さず満額返還を希望している様子。

 今日の法廷においてアイフルは
 「原告代理人は当社の窮状をクライアントにお伝えくださっているのか、お聞きしたい」と発言、

 裁判長に回答は促された司法書士は
 「お話しする必要はありません」と答えた。

 原告本人は早めの和解を望んでいるはずなのに司法書士が断固として折れない、アイフルはそう考えているようだ。

 裁判長 「ところでアイフルは民事再生は考えていないのですか?
 アイフル 「今のところ考えていません。事業再生ADRで乗り切りたいと考えます
 裁判長 「それで乗り切れるとお考えですか?過払い金はどうするんですか?
 アイフル 「たしかに過払い金も当社を苦しめる一因ですが・・・
 裁判長 「う~ん・・・一因というより最大の原因じゃないですか?法的整理をしない限り、過払い金の債権者は安易な減額交渉に納得しないですよ。民事再生で過払い金を圧縮すればいいじゃないですか!

 事業再生ADRは過払い等一般債権を対象としない私的な整理。裁判長の意見はもっともである。

 さらに裁判長は付け加えた
 「私はアイフルのためを思って言っているのですよ。わけのわからん街金や闇金がはびこるよりもアイフルのような大手に生き残ってほしい

 どうする?アイフル?

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