過払い金返還、最多に 収益の半額流出
2010 年 1 月 21 日 木曜日 投稿者:mituoka消費者金融大手4社が利用者に返還した「過払い金」が2009年は3300億円程度となり、08年を抜き過去最高になったもようだ。営業収益のほぼ半額が社外流出している計算になる。利用者からの請求は高止まりしており、10年も過払い金返還は高水準になりそう。規制強化とも相まって、貸金業各社には厳しい環境が続く見通しだ。
過払い金とは過去に払いすぎた利息のこと。灰色金利の受け取りを厳しく制限した06年の最高裁判決をきっかけに、返還請求が急増している(中略)
09年は2月に商工ローン大手のSFCGが、11月にはロプロが経営破綻した。アイフルが私的整理の一種である事業再生ADR(裁判外紛争解決)の申請に追い込まれるなど、大手も深刻な経営不振に陥っている。灰色金利の融資残高は昨年11月で約3兆5千億円。潜在的な過払い金の返還リスクは依然として大きく、10年も各社の経営を大きく圧迫する見通しだ(19日付 日本経済新聞)
各社とも過払い金返還に備え、多額の引当金を積んでいるはずだが、返還請求してもなかなか捗らないケースが多いということは、各社の見通しが甘いのだろうか。
消費者金融も苦しいが、債務者(過払い返還においては債権者に変じる)も苦しい。各社には、過払い金返還における誠実な対応を望む。さすれば、若者向けの明るく元気なテレビCMを作るより、よっぽど企業イメージのアップにつながるはずだ。
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