過払い金横領で司法書士が逮捕される
2010 年 2 月 5 日 金曜日 投稿者:mituoka司法書士の男が利息制限法の上限を超えるグレーゾーン金利分を消費者金融から回収しながら、依頼人に支払わず横領した問題で、小矢部署は3日夜、小矢部市東福町、司法書士(41)を業務上横領の疑いで逮捕した。司法書士は、女性の借金を帳消しにする代わりに金利の返還もない「ゼロ和解」の手法を装い、戻ってきた過払い金を横領していたことが、捜査関係者への取材でわかった。同署は4日未明、司法書士の事務所と自宅を家宅捜索し、同日午後、司法書士を地検高岡支部に送検した。
発表によると、司法書士は2005年6月頃、高岡市の女性新聞配達員(61)から依頼され、消費者金融(東京)に利息制限法の上限を超える金利分の過払い金86万円を払い戻させたが、全額横領した疑い。「ゼロ和解」は、借金が残る債務者と、過払い金返還を求められている消費者金融側の双方が、支払い義務をなくす手法。捜査関係者によると、司法書士は女性に対し、「借金は帳消しになるが、過払い金の返還はない」などとして、実際は着服していた疑いがある。司法書士は、県司法書士会が3日の記者会見で明らかにした被害者の依頼人を除く約10人から、計約800万円程度を同様の手法でだまし取ったとみられる。
司法書士は「横領した金は遊興費や生活費に充てていた」などと話しており、同署は動機や横領の手口などについて、さらに追及する方針だ(2010年2月5日 読売新聞より)
債務整理報酬に関する脱税で司法書士が逮捕された例はありましたが、このようなケースは初めてではないでしょうか。今回の事件は依頼者を欺いた点で、ある意味最も悪質です。