ダービー馬を次々に抜き去る
2010 年 2 月 5 日 金曜日 投稿者:mituoka 「競走馬輸送中」
みなさん、高速道路上で、こんな表示のされた大型車を見たことがあるでしょう。
運搬車の側面には「グリーングラス号」だとか「テンポイント号」など、サラブレッドの名前がペイントされている。
はじめて見たかたは「テンポイントが搬送されている!」と思ってしまうでしょうが、実はこれ、その運搬車自体の名前。各運搬車にはかつて活躍した馬の名前がそれぞれに付けられています。
つまり、馬名ならぬ「車名」。
午前10時半から浜松で裁判があるので東名高速を走っていたところ、「カツラノハイセイコ」を発見。カツラノハイセイコはあの怪物「ハイセイコー」の息子。昭和54年の日本ダービーを勝ち、父ハイセイコーの無念を晴らした孝行息子。
カツラノハイセイコを抜き去ると、今度は「ウイナーズサークル」が立ちはだかる。芦毛(グレーの毛色、オグリキャップやメジロマックィーンの毛色)初のダービー馬として名を馳せた。平成元年、学生だった私はその歴史的瞬間を東京競馬場で見た。
ウイナーズサークルの次は「ミナミホマレ」。昭和17年のダービーを勝った馬。これは他の2頭よりも速かった。しかしなんとか抜き去る。ミナミホマレはダービーをレコードタイムで圧勝し、種牡馬としても2頭のダービー馬を出している。
運搬車は時速80㎞~90㎞前後で走っています。高額なサラブレッドたちを運搬しているからドライバーも慎重になって当然。
明日あるいは明後日のレースに向けて、関東馬たちが関西(中京・京都競馬場)へ運搬されていたのだと思います。
しかし、3頭の優駿たちを次々と抜き去った私の愛車は、日本ダービーはおろか凱旋門賞も狙える逸材ということになりましょう。