消費者金融:大手4社決算 営業収益は全社で大幅減収

2010 年 2 月 18 日 木曜日 投稿者:mituoka

 消費者金融大手4社の09年4~12月期連結決算が12日、出そろった。借入総額を年収の3分の1に制限する「総量規制」の導入などの規制強化に備え、融資を抑制する動きが強まり、売上高にあたる営業収益は全社が大幅減収となった。過払い利息の返還金も高止まりしており、アコムとアイフルが10年3月期通期の最終(当期)赤字を見込むなど厳しい経営が続いている。

 上限金利引き下げを盛り込んだ改正貸金業法の6月完全施行に備え、各社とも前倒しで金利を引き下げた結果、利息収入も減少。貸出残高減少と共に営業収益を大きく押し下げた。特に、大手行傘下に入っていない武富士とアイフルは、資金繰り悪化などで大幅に融資を絞り込んだことが響いた。4社合計の融資残高は、昨年12月末までの3カ月間で6.5%減少となったが、個別では武富士が13.4%減と突出、アイフルも7.7%減だった。

 市場縮小が見込まれる中、昨年末に私的整理が成立したアイフルは今月末までに正社員を半減、有人店舗も30店まで減らすなど大規模なリストラを実施。武富士も債権や保有株式の売却など、手元資金の確保に懸命だ。メガバンク傘下のプロミスも1月に従業員の3割減を発表したほか、アコムも有人店舗を6割減らす方針で、縮小均衡で生き残りを図る路線に拍車がかかっている。

 一方、過払い利息の返還金は、武富士を除く3社で前年同期比6%程度増加。日本貸金業協会のアンケート結果では、消費者金融利用者の5割が、既に年収の3分の1を超える借り入れを抱え、総量規制が導入されると追加の借り入れが難しくなる。これまで過払い利息の返還請求を控えていた債務者が、資金繰りに困って請求に踏み切る事態も想定され、「消費者金融事業者の財務に一段と打撃を与えかねない」(大手銀幹部)との見方も出ている(毎日新聞 12日)

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