若い傍聴人
2010 年 8 月 12 日 木曜日 投稿者:mituoka午前10時から、私が原告代理人を務める裁判が8件
そのうち1件は滞納家賃請求事件、それ以外は過払い金返還請求事件
滞納家賃請求事件は、今日が2回目の口頭弁論
被告2人(借主と連帯保証人)は出廷してきた
彼らに代理人(弁護士又は司法書士)は就いていない
1回目の弁論において、裁判官は被告に対し「7月20日までに反論の書類を提出してください」と告げたのだが、何の提出もない
白旗を上げたのかと思っていた
しかし、被告は今日の法廷でも争う姿勢を崩さない
提出期限を守らず、和解のテーブルにつこうともしないのだから、即結審、となってもおかしくないが、被告はいわば「素人」、スムーズな訴訟進行を望むのは酷かもしれない
裁判官の温情により、来月、3回目の弁論期日が開かれることになった
他の事件(過払い請求事件)は「和解に代わる決定」での決着が5件、続行期日が2件
話は変わるが、今朝、裁判所に向かっていると、正門の少し手前で、中学生とおぼしき利発そうな男の子が
「裁判所に行きたいんですけど、裁判所はどこですか?」と訊いてきた
ここが入口だよ、でも、君はどうして裁判所に行くの?
「裁判を傍聴してみようかと思って」と言う
入ったらすぐに受付があるから、そこで裁判日程を聞いてみるといいよ(^^)
夏休みを利用して一人で裁判の傍聴に来るなんて凄い子だなぁ と感心した
傍聴する際の基本である正装(学生服)も、抜かりはない
中学生は最後に
「ありがとうございました!」と、張り切って裁判所に入って行った
彼の晴れやかな笑顔が、豪雨を吹き飛ばしてくれるような気がした