‘オグリキャップ・ミンナノアイドル他’ カテゴリーのアーカイブ

マイルチャンピオンシップ

2011 年 11 月 15 日 火曜日 投稿者:mituoka

 秋のG1シリーズ、

 今週は京都でマイルチャンピオンシップ(マイルCS)

 ニッポーテイオー、サッカーボーイ、オグリキャップ、タイキシャトル・・・

第4回の覇者ニッポーテイオー

 大本命の名馬たちが過去の勝者として名を連ねるこのレースも、

 最近は「荒れるレース」として認知されている

 そして、あの天才・武豊が勝ったことのない稀少なGIレースでもある

 武が勝たないから荒れるのか、荒れるから武が勝てないのか・・・

 武が一番勝利に近づいたのは平成元年

 誰もが武・バンブーメモリーの勝利を確信したそのとき、

 怪物オグリキャップが驚異の大逆転劇を演じてしまった・・

 (私のオグリ信仰が始まったレースでもある)

※そのレース映像をご覧になりたいかたは下記サイトへ!
 http://www.jra.go.jp/50th/html/50horse/47.html

第6回の覇者オグリキャップ

 あれ以降、武豊はツキに見放されたのかもしれない

 さて今回、武豊は騎乗する機会に恵まれるか?

 (乗るとしたらクレバートウショウだろう)

 本命不在・実力伯仲のときこそ、「騎手の腕」がモノを言うはず

 今年になってJRA・G1未勝利というのも、逆に不気味だ

 武豊ジョッキーの意地に期待する

エリ女

2011 年 11 月 14 日 月曜日 投稿者:mituoka

 競馬に詳しくない方々のために説明しよう!

 「エリ女」とは、エリザベス女王杯の略である

 昨日、京都競馬場で行われた第31回目の「エリ女」

 まず、アパパネと蛯名ジョッキーのコンビの健闘が光った

 最終コーナー手前、

 蛯名は早くもムチを入れ、先頭に並びかけていく

 この積極性が、

 ここ2戦、不調にあえいでいた日本の女王アパパネの気迫をよみがえらせた

 勝ちにいっての3着は、実質的にスノーフェアリーに次ぐ2着といっていい

 次に、連覇した英国馬スノーフェアリーについて書きたい

 予想できなかったシンメイフジの捨て身の大逃げで、

 (2年前に番狂わせを演じたクィーンスプマンテを思い出させた)

 1番人気を背負ったスノーフェアリーにとっては難しいレースになったはず

 あまりに早く動くと末脚を失うし、じっくり構え過ぎても前を捕まえ切れない

 本命馬には辛く、悩ましい展開なのだ

 しかし、「心配ご無用!」 とばかり、

 彼女は、昨年のVTRを見ているかのような剛脚を見せてくれた

 他馬が止まって見える、とはまさにこのこと

 競争馬は繊細で、環境に大きく左右される動物だ

 負担重量が昨年より2キロ増えたことに加え、

 異国の地で戦うこと自体が大きなハンデのはず

 さらに今回は前述のレース展開・・・

 何重もの障害を乗り越えたスノーフェアリーの強さは、

 まさに、筆舌に尽くし難い

 人気馬が外へ進路を取る中、迷わずインを突いたRムーアの好騎乗も光る

 2週間後のジャパンカップに出走するならば、再びこのコンビを応援したい

 ブエナビスタとの対決が楽しみでならない

エリザベス女王杯は2頭に注目

2011 年 11 月 11 日 金曜日 投稿者:mituoka

 さて、エリザベス女王杯である

 この競争は、もともと3歳牝馬限定競争であったが、

 1996年に古馬開放、1999年には外国馬も参戦できるようになった

 今年は3歳馬・古馬・外国馬に、それぞれ実力馬がいる

 そういう意味で、JRAの理想に叶う、名実ともに格の高いレースになりそうだ

 3歳馬ではアヴェンチュラ、ホエールキャプチャという実績馬が名乗りを上げた

 古馬からは、女王アパパネが復権を期して望む

 そして、2騎の英国オークス馬も出走する

 その中から、私の注目馬は2頭!

 まず、3歳馬では(アヴェンチュラ・ホエールキャプチャも当然強いが)、

 春以来の復活となるレーヴディソール

 彼女こそ、オグリキャップの後を継ぐ「新・芦毛の怪物」だ

 骨折休み明けで久々の出走だが、実力を発揮できれば快勝するかもしれない

 そして、日本勢に立ちはだかるスノーフェアリー(英国)

 ディフェンディング・チャンピオンだ

 とにかく昨年のインパクトは強烈で、思い出すと今でも鳥肌が立つ

 今年もあの破壊力抜群の末脚が見られるか

 彼女の背には、久々にRムーア騎手が帰ってくる

 その手綱さばきも楽しみ

 私の予想(理想)は、この2頭が他馬を大きく引き離す壮絶なマッチレースだ

グランリーオ

2011 年 10 月 19 日 水曜日 投稿者:mituoka

 平成17年・中日新聞杯(GⅢ)の覇者グランリーオ

 父のサニーブライアンが皐月賞・ダービーを勝ったときと同じく、

 「逃げ切り」でした

 現在はホロシリ乗馬クラブで、

 乗馬として第2の人生(馬生?)を送っています

 今年3月に亡くなったサニーブライアンの分まで、

 長生きしてほしいと思います

元祖怪物 ハイセイコー像

2011 年 10 月 18 日 火曜日 投稿者:mituoka

 ハイセイコー

 オグリキャップは「芦毛の怪物」でしたが、

 このハイセイコーは「怪物」の元祖です

 昭和48年に公営・大井競馬から中央競馬に移籍するや連戦連勝

 少年マガジンの表紙を飾るなど、国民的ヒーローになりました

 ハイセイコーの中央デビュー時、私はまだ小学校にも入学していなかったので、 

 彼のレースはまったく記憶に残っていませんでしたが、
 (もちろん、後にビデオで何度も見ました)

 「ハイセイコー」という憶えやすく、親しみやすい名前だけは耳に残りました

 それ以外の馬の名は知らないので、

 「ハイセイコーが日本で一番強い馬なんだ」 と、ずっと信じて疑いませんでした

 そして私が中学1年のとき、彼の息子「カツラノハイセイコ」が現れ、

 父ハイセイコーが勝てなかった日本ダービーを制したときは、

 テレビの前で、なぜか大興奮しました

 私が競馬に詳しくなってからも、「ハクタイセイ」 や 「ケリーバッグ」、

 それから「サンドピアリス」など、ハイセイコーの子供たちは活躍を続けました

 写真は北海道・新冠町のハイセイコーの銅像です

 540キロ近い巨体を誇ったハイセイコーの、

 雄大な馬格がうまく表現されていると思います

  高度経済成長を続ける、まさに「飛ぶ鳥落とす勢い」の日本に現れた、

  連戦連勝、無敗の「怪物」

  誰もが勝利を信じて疑わなかった日本ダービーで一敗地にまみれたことで、

  浮かれる民衆に 「終わりのない繁栄などないのだ」

  と教えくれたのがハイセイコーなら、

  バブル経済がはじけ、

  日本の衰退がはじまったのと時を同じくして連敗を続けていたオグリキャップは、

  土壇場の有馬記念で復活勝利を飾り、

  「頑張ればいつかはきっと、報われる」 と教えてくれました

  ヒーロー達の誕生は、きっと時代の要請なのでしょう

  今は共に安息の地で眠る、偉大なる両怪物に・・・合掌

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オグリキャップのお墓と馬像

2011 年 10 月 12 日 水曜日 投稿者:mituoka

 競走引退後、オグリキャップは種牡馬として約20年間、

 「優駿スタリオンステーション」に繋養されていました

 現在、そのすぐ横に隣接する「優駿メモリアルパーク」(写真上)に、

 オグリキャップは眠っています

 この日も私たち以外に、7~8人のオグリ・ファンが訪れていました

 相変わらず、オグリ人気は凄い

 そして、記念碑(墓)のすぐ左隣には、

 今年7月3日に披露されたばかりのオグリキャップ馬像があります (写真下)

 

 この日は見事な「秋晴れ」

 オグリがまるで神馬のように、キラキラと輝いていました

 敷地内を奥に進むと、優駿記念館があります (写真下)

 現在は、オグリキャップにまつわる品々ばかりが展示されています

 こうした遺品を目の当たりにして、

 オグリのレースや姿、そして自分の青春時代が蘇ってきました

 予想していたことですが、やはり、涙腺に異常をきたしました

 オグリキャップがこの世を去ったことは、非常に辛く、悲しい事実です

 でも・・・

 北海道の大地には、星の数ほどの牧場が、無限に広がっています

 レンタカーの車窓から、放牧中のたくさんの当歳馬たちを見ました

 愛らしい仔馬たちのすべてが、数年後、

 競馬場狭しと大活躍することを祈らずにいられませんが、

 彼らの中で将来、オグリキャップのように、

 25年も生き長らえることを許され、立派なお墓や馬像まで建ててもらえる馬は、

 ほんの一握り、1%にも満たないはずです・・・

 オグリは本当に幸せな馬なんだ と再認識しました

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ミンナノアイドルの近況

2011 年 10 月 11 日 火曜日 投稿者:mituoka

 

 遠くからでも目立つ芦毛の馬体

 「アイちゃ~ん!」 と呼ぶと、

 なんと!こちらに向かって歩いてきてくれるではないか

 ひょっとして、一年前に会ったことを憶えていてくれたのか?!

 久しぶりに元気な姿を見ることができて、とても安心しました

 ミンナノアイドル(通称アイちゃん)は、

 オグリキャップの「最後の仔」 として、昨年デビュー

 しかし、故障により、引退

 現在は北海道の佐藤牧場さんにいます

 現役時代と比べ、変わった点がふたつ

 まず、色が白くなったこと

 芦毛馬の宿命で、これからますます白くなっていくことでしょう

 そしてもうひとつは、お腹が大きくなったこと

 そうです、彼女は現在、妊娠中なのです

 愛嬌の良さは相変わらず ♪

 30分近く、私たちの傍を離れませんでした

 ちなみに、一緒に放牧されているのは

 アジュディミツオーの妹にあたる良血で、名はベストフューチャー

 現在、ダイワメジャーとの仔をお腹に宿しています

 さて、アイちゃんのお腹の中にいるのはゴールドアリュールとの仔

 社長(佐藤牧場)の娘さんの話によれば、

 来年の3月に出産予定です

 オグリの血を後世に残して欲しい、というよりも、

 アイちゃんの血を残して欲しい

 お腹の中にいる仔がデビューするのは3年先ですが、

 今から待ち遠しくてたまりません

 優しい牧場スタッフさんのもと、

 来春に元気な仔を産んでくれることでしょう

 佐藤社長の娘さん、

 私たちを暖かく迎えてくださって、本当にありがとうございました

 アイちゃん、頑張ってね ♪

ライブリマウント 名馬の背

2011 年 10 月 11 日 火曜日 投稿者:mituoka

 ライブリマウント

 あのナリタブライアンの同期生にあたります

 ライブリマウントは平成6年末~7年にかけて、全国の競馬場で重賞を総なめ!

 フェブラリーS、帝王賞、ブリーダーズゴールドカップ、マイルCS南部杯・・・

 主要な大レースのほとんどすべて勝ち取り、7連勝(!)をマーク

 「砂の王者」として、無敵の活躍を見せました

 現在は「ホロシリ乗馬クラブ」にいます

 ライブリマウントが平成7年暮れの東京大章典で4着に負け、

 遂に連勝がストップしたことを、

 その翌日、新小岩駅近くの居酒屋で、

 先輩と一杯やりながら読んでいたスポーツ新聞で知ったとき、

 (当時、交流重賞のテレビ中継はありませんでした)

 大袈裟ではなく、私は言葉を失い、茫然としました

 彼はそれほどまでに、絶対的な存在だったのです

 その後ライブリマウントは、

 平成8年の第1回 ドバイ・ワールドカップに日本代表として出場

 6着に健闘しました

 あの、アメリカの「シガー」と戦った唯一の日本馬が、彼なのです

 ライブリマウントは、現在も続く、ダート交流重賞路線において

 最初に現れた絶対的なヒーローでした

 10年ほど前にサンケイスポーツが出版した『週刊100名馬

 オグリキャップ、トウカイテイオーなど日本競馬史に残る名馬ばかりを厳選し、

 オールカラーによる週刊誌として発刊された豪華な本ですが、

 「100名馬」のうちの一頭として、ライブリマウントは取り上げられました

 ライブリマウントは、ドバイ・ワールドカップ出走以後、衰えが見え始め、

 バトルライン、コンサートボーイらの後進に道を譲り引退

 引退後は種牡馬として、活躍馬ミツアキタービンを輩出してくれました

 そのライブリマウントに、

 なんと!この私が乗ってきました!

 「トレッキング」といいまして、

 山道をゆっくり歩くもの

 約1時間、「憧れ」のライブリマウントと楽しいひとときを過ごしました

 (全然関係ない話ですが、

 ライブリマウント現役時代の主戦騎手・石橋守ジョッキーは私と同い歳です)

 今年20歳になるライブリマウントですが、

 そこはさすがに砂の王者

 まだまだパワフルで、ぬかるんだ坂道も何のその!

 ピカピカの栗毛も現役時代そのまま

 ライブリマウントは健在です

 歩きながらも山に生えている草を食べようとしたり、

 前を行く他馬のお尻に噛みつこうとしたり・・・

 王者らしからぬ、やんちゃぶりです(笑)

 厩舎に戻れば、とても大人しいライブリマウント

 秋の陽が心地よいのか、すぐにウトウトしちゃいます(笑)

 その点、さすがに歳なのかなぁ・・・

 ホロシリ乗馬クラブのスタッフさんも言ってましたが、

 他馬とハッキリ区別できる美男子

 目がパッチリしていて、美しい毛色・・・

 まるで少女漫画に出てきそうな高貴な風情

 ありがとう、ライブリマウント

 君に乗ることができて、僕はとても幸せです

アブクマポーロ 南関東の哲学者

2011 年 10 月 11 日 火曜日 投稿者:mituoka

 アブクマポーロ

 現役時代は公営の大井や船橋競馬所属で、

 「南関東の哲学者」の異名を持っていました

 そう言われてみれば、

 たしかに落ち着いていて、賢そうな顔立ちをしていませんか?

 帝王賞・東京大章典・川崎記念などG1レースを4勝

 通産では32戦23勝

 中央(JRA)の強豪たちも、彼にはまったく歯が立ちませんでした

 ライブリマウントとホクトベガが全国統一を果たした後、

 しばらく戦国時代に入っていたダート交流競走界を、

 再び統一したのがアブクマポーロです

アブクマポーロ(左)とライブリマウント(右)

 現役時代に稼いだ総額は8億2千万円超(!)というスーパーホース

 平成10年の東京大章典において、

 アブクマポーロは、2着メイセイオペラ(岩手)を難なく退けましたが、

 そのメイセイオペラが2か月後に、

 JRAのG1(フェブラリーS)に出走し圧勝したことからも、

 (地方所属馬がJRAのG1レースを勝ったのはこれが最初で最後です)

 アブクマポーロの怪物ぶりを窺うことができます

 彼は現在、ライブリマウントと同じく、ホロシリ乗馬クラブにいます

 しかし まぁ、

 ライブリマウントとアブクマポーロが並んで立っている様なんぞ、

 私のような古い競馬ファンにとっては、よだれが出るほどの絶景です(笑)

ライブリマウント(左)とアブクマポーロ

 アブクマポーロには、妻が乗らせてもらいました

 彼の現役時代を知らない妻に、

 アブクマポーロの偉大さを説明するのは大変でしたが(泣)、

 小柄な馬体に似合わない悠然とした雰囲気から、

 彼の大物ぶりを感じ取ったことでしょう

 残念ながら断念したドバイ・ワールドカップ出走

 もし実現していたら、きっと勝っていたはず、と今でも信じている

 アブクマポーロ、君の強さを永遠に語り継いでいくことを約束するよ

マイルの帝王 ニッポーテイオー

2011 年 10 月 11 日 火曜日 投稿者:mituoka

 昭和62年の「天皇賞・秋」

 天皇(昭和天皇)が、はじめて競馬場でレースを観戦しました

 その記念すべき天皇賞を制したのが、このニッポーテイオー

 2着のレジェンドテイオーに、実に5馬身の差をつける圧勝でした

 「平成の帝王」が トウカイテイオーならば、

 「昭和の帝王」は このニッポーテイオーです

 彼の妹には、天皇賞の翌々週に

 エリザベス女王杯を勝ったタレンティドガールがいます

 兄妹による、G1勝利が話題になりました

 ニッポーテイオーは種牡馬としても、

 インターマイウェイ ・ダイタクテイオー ・ニッポーグランプリなどを輩出

 しかし、最近になって一気に父テイオーの名を高めた(?)のは、

 高知競馬で連敗を続けた「ハルウララ」でしょう

 天皇賞の後も、マイルCSをこれまた5馬身差で圧勝

 翌年には安田記念をも制し、通算でG1勝利を3つも重ねた「マイルの帝王」

 サクラユタカオー・ミホシンザン・ダイナアクトレス・タマモクロス・・・

 錚々たる歴代の名馬たちと、激戦を繰り広げた彼も28歳

 ここに放牧されている4頭の中では一番のおじいちゃんです

 先日この世を去ったシンボリルドルフより2歳年下ですが、

 サッカーボーイよりは2歳年上

 のんびりと草を食み、好々爺という言葉がピッタリのテイオー

 いつまでも長生きしてほしいと願います