先週の月曜日から、オグリキャップに関することばかりを書き綴りました。
ご安心ください、もちろん、この間も、仕事は一生懸命やっておりました。
毎日のように裁判所にも顔を出しておりましたし、毎晩残業しておりました。
しかし、「喪に服す」という意味も込めて、ブログにおいては、オグリキャップ以外のことを書くことは控えておりました。書いても書いても、オグリについては書き尽くせませんが、とりあえず、これで最後にします。「このバカ、まだやるのか?」 などと言わないで、今回だけはお付き合いください。
まずは、オグリキャップにまつわる思い出話を2つ。
平成元年ジャパンカップの2日前、大学近くにあったレストラン「フォルクス(VOLKS)」にて、四ツ谷駅の売店で買ったばかりの「競馬報知」やスポーツ新聞を見ながら、友人のKくんと検討会を開きました。
まず、その「競馬報知」の表紙について議論が始まりました。
表紙の写真はスーパークリークでした。
たしか「日本の総大将!」と書かれておりました。
冗談じゃない!日本の総大将はオグリキャップだ!と私は怒っておりました(笑)
やはり、GⅠ連闘が嫌われたのでしょう。
それに対して、スーパークリークにとっては、長距離適性や余裕のあるローテーション・・等の有利な条件が揃っていました。
あのレース前、マスコミのオグリに対する評価は、信じられないほど低かったのです。それまで常に主役を張ってきたオグリは、まったく脇役扱いになっていました。
その一ヶ月前の天皇賞、スーパークリークに負けたけど、直線の不利がなければ絶対にオグリが勝っていた。
どんな悪条件でも、オグリは絶対に最後は追いこんでくる!
その頃の私は、完全に「オグリ教」の信者になっていました。
レースの予想でも、もちろんオグリキャップの「2枠」を中心に押しました。
私は野球部に属しておったのですが、1年時の背番号が22だったこと、
大好きな田淵幸一選手(阪神→西武)の現役時代の背番号も22だったこと、
おまけに、私のボーリングのハイスコアが222であることを持ち出し、
「俺は2という数字に縁がある。2-2で決まるんじゃないかな」などと冗談を言っておりました。
すると、ご存じのとおり、枠連2-2で決まりました。
そして、2分22秒2(!)という世界レコードのおまけつき。
そして、最後の有馬記念。
その前夜、クラスメートと渋谷の居酒屋「やる気茶屋」で語り合っていました。
オグリは終わった、勝てるわけがない、という意見が圧倒的。
沈んだ気持ちのまま、傍にあった新聞に目を落とすと、「明日の運勢」コーナーが目に飛び込んできました。
「8月生まれの人のラッキーナンバーは8、ラッキーカラーは青」
私は8月生まれ。
オグリキャップは4枠8番。
4枠の馬に乗るジョッキーは青色の帽子をかぶることになっています。
武豊騎手が青の帽子、オグリは8番ゼッケンを身に付けて走る!
オグリは勝つかもしれない!と思ったのでした。
レース後、私の家の電話が引っ切り無しに鳴り響きました。
「オグリ、すごかったな!おめでとう!」 と友達3人から。
まるで、オグリキャップのオーナーになった気分で、
「ありがとう、ありがとう」 と、答えた続けたのでありました(笑)。
今月末、山田雅人さんの「オグリキャップを忘れない」という講演を、埼玉の越谷市まで聴きに行きます。
私なんかより、もっと熱く、もっと饒舌に、オグリキャップを語ってくれることでしょう。
今から楽しみです。
山田さんの「語り」に、参加者全員、大泣きするのでは。
涙が枯れ果てたら、完全に気持ちの整理が付きそうです。
ちなみに、問い合わせの電話を会場に入れたとき、対応くださった女性スタッフの名は「有馬さん」でした。
なにかの縁でしょうか。
最後に、ユーミンの「卒業写真」の歌詞を一部拝借して、締めたいと思います。
あなたは私の青春そのもの でした。
さようなら、オグリキャップ。