‘オグリキャップ・ミンナノアイドル他’ カテゴリーのアーカイブ

復権のウオッカ、ヴィクトリアマイル

2009 年 5 月 18 日 月曜日 投稿者:mituoka

昨日のヴィクトリアマイル(Jpn1)はウオッカの圧勝に終った。力が違う、といえばそれまでだが実に見事な勝利。ドバイでの2戦が期待はずれだっただけに、多くのファンを安心させるに充分な「7馬身差」。一足先に引退した宿命のライバル・ダイワスカーレットも喜んでいるはず。勝ちタイムは1分32秒4。その昔オグリキャップも同タイムで走った。タイム面もさることながら起伏に富むドラマティックな競争生活という面もオグリキャップに並んだ感がある。

武豊の22年連続GⅠ勝利という快挙も同時に達成されたが、ウオッカの圧勝にそれが霞んでしまった。武豊が乗るとき、私たちは馬ではなく彼の華麗な騎乗ぶりに目を奪われることが多いが、この日は全員がウオッカの躍動だけを見ていたのではないか。

次走は安田記念と言われています。安田記念も得意のマイル・府中、ディープスカイが出てきても彼女の負ける姿は想像できない。GⅠ6勝目はすぐそこです。

ジョーカプチーノ 快勝 NHKマイルC

2009 年 5 月 11 日 月曜日 投稿者:mituoka

NHKマイルカップは10番人気ジョーカプチーノが快勝。
父にマンハッタンカフェ、母の父にフサイチコンコルドを持つ純正内国産の芦毛馬が大波乱を巻き起こしました。
しかし、勝ちタイム1分32秒4というのは驚き。その昔、6歳(現在の表記では5歳)のオグリキャップがマークした驚愕のレコードタイムと同タイムで3歳馬が駆け抜けてしまったのですから・・・。芦毛の久々のスターホース誕生です。
馬場状態も最高だったのでしょうが、競走馬の進化はまさに「日進月歩」なのです。

ジョーカプチーノはこの後ダービーも視野に入れるとのこと。
マイルカップの前々走はスプリント戦でした。背景にある長距離血統からダービーに進むのは当然ともいえますが、この異例のローテーションからダービー制覇ということになれば、母の父フサイチコンコルドがデビューわずか3戦目にしてダービー制覇したとき以上のインパクトを生むことになりましょう。

メジロマックイーンの遺児 ディアジーナ オークスへ

2009 年 4 月 26 日 日曜日 投稿者:mituoka

フローラSは2番人気ディアジ―ナが楽勝。最後の直線の半ばまで、内田博幸ジョッキーが手綱を持ったまま後方を振り返る余裕を見せるほど他馬との力の差を見せつけました。まだまだ強くなりそう予感がします。
ディアジ―ナはあのメジロマックイーンの産駒。競走馬時代には堅実無比の成績を残したマックイーンも、種牡馬としては大成功したとは言えないまま2006年に他界。しかし、最近になって牡馬ではホクトスルタンが、そして牝馬ではディアジ―ナという大物が出現。まだまだ存在感を示しています。両馬ともに芦毛、というのも嬉しい限りです。フローラSの東京・芝・2000Mは、父マックイーンが平成3年・秋の天皇賞で1位入線するも失格の憂き目にあったのと同じ舞台でした。
ディアジ―ナの次走はもちろんオークス。今日の走りっぷりから距離が伸びても大丈夫でしょう。マックイーンと同じように使われながら強くなってきたディアジ―ナ。オークスではブエナビスタという難敵が待っていますが、先行力ではディアジ―ナのほうに魅力を感じます。ブエナビスタを倒すのはディアジ―ナしかいません。

今週は皐月賞 ロジユニヴァース無傷の戴冠か

2009 年 4 月 13 日 月曜日 投稿者:mituoka

桜花賞、道中あれだけの不利を受けながら大外から他馬を一気に切り捨てたブエナビスタ。次走はオークスらしいが、2歳時に抱いた夢を捨てずダービーに出てくれないものか。きっと無様な勝負はしないと思える。
さて今週は皐月賞。注目は何と言ってもロジユニヴァース。弥生賞の勝ちを「相手に恵まれた」と見るか、「桁違いの能力」と見るか。私は後者。相手はロジと同じネオユニヴァース産駒アンライバルドと、ブエナビスタと同じスペシャルウィーク産駒リーチザクラウンの2頭と目されている。しかし「3強対決」と騒がれたG1において、その3強で決着することは少ない。平成10年の皐月賞のような結果は希少。伏兵が出る幕はあるはず。

個人的に応援したいのはベルベットロード。賞金不足で出走できるか微妙だが、その祖母ホクトビーナスは平成元年の桜花賞で柴田善臣騎手を背に2着。勝利目前のゴール前、あのシャダイカグラの強襲に涙を呑んだ。あばあちゃんの果たせなかったクラシック制覇へ。まずは抽選を潜り抜け、なんとかゲートインしてもらいましょう。
しかしあの桜花賞からちょうど20年(!)。時の流れゆく速さはシャダイカグラやブエナビスタの末脚よりも強烈だ。

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ウオッカ大敗、ドバイ・デューティーフリー

2009 年 3 月 29 日 日曜日 投稿者:mituoka

ドバイでのウオッカの優勝を見ようと深夜1時まで起きていました。絶好のスタートから2番手につけ直線へ。さぁここからだ!と力んでみたもののウオッカは失速。5着にも入れませんでした。残念・・・。引退したダイワスカーレットの分まで頑張ってほしかったのですが。
レース展開のアヤ。有力馬たちが後方待機しているなかで武豊騎手はどこで仕掛けるべきか迷っているようにも見えました。もう一度同じメンバーでやっても、結果が同様にはならない気がします。しかし世界は広い。上には上がいる。仕方ない。
これでウオッカは国内レースに専念することになるでしょう。日本の誇る女傑の名を世界に知らしめることはできませんでしたが、ラストイヤーのウオッカからまだまだ目が離せません。

キストゥへヴン、引退レースを快勝

2009 年 3 月 16 日 月曜日 投稿者:mituoka

昨日の中山牝馬ステークス(JpnⅢ)で、これが引退レースとなるキストゥへヴンが優勝。4番人気でしたが、絶好調の横山典弘騎手を背に最後の直線インコースを伸びてきて、逃げたピンクカメオを見事に差しきりました。
キストゥへヴンは早逝したダービー馬・アドマイヤベガの数少ない子。「超」がつく良血馬アドマイヤベガは種牡馬としてわずか4世代の子孫しか残せませんでしたが、桜花賞を勝ち引退レースも鮮やかな勝利で飾ったキストゥへヴンの朗報は、優しいキスとなって天国の父に届いたことでしょう。
さようなら、キストゥへヴン。元気な仔をたくさん産んでくれることを期待しています。

ロジユニヴァース 弥生賞楽勝

2009 年 3 月 9 日 月曜日 投稿者:mituoka

やはりロジユニヴァースは強かった。
あっけないほどの完勝。メンバー構成からロジが逃げることはある程度予想できました。他馬が競りかけることなくマイペースで逃げたのだから楽勝は当たり前。本番の皐月賞では、ロジよりスタートが早いリーチザクラウンが逃げる形になるでしょうからレース展開は更にロジにとって有利になると思われます。そうなればラジオNIKKEI賞の再現、ロジが1冠目をもぎ取る可能性は高いと言えます。差して良し、逃げて良しのロジユニヴァースに死角は見当たりません。
弥生賞で2番人気に支持された2歳王者セイウンワンダーの敗因は距離か。4コーナー手前から早めにロジユニヴァースを捕まえにいったが逆に引き離されました。これもロジの強さの証明でしょう。
久しぶりに関東馬が堂々の大本命としてクラシックに望むことになりました。

弥生賞 セイウンワンダーVSロジユニヴァース

2009 年 3 月 4 日 水曜日 投稿者:mituoka

早いもので今年も弥生賞の季節がやってきました。
クラシックを占う大事な一戦。G2ですが限りなくG1に近いレースだと思います。今年は2歳王者セイウンワンダーと、重賞連勝中のロジユニヴァースが出馬予定。

美浦・萩原厩舎所属のロジユニヴァースはラジオNIKKEI賞で大物の呼び声高いリーチザクラウンに圧勝。現在3戦3勝。リーチザクラウンは次走のきさらぎ賞を楽勝したのでロジユニヴァースの評価は更に上昇。弥生賞でセイウンワンダーを下せば間違いなく今年のクラシックの主役となるでしょう。
気の早い話ですが、ロジが1番人気で日本ダービーを迎えたとしたら、関東馬としてはあのメジロライアン以来実に19年ぶりのダービー1番人気ということになります。そのためにも弥生賞は勝ってもらいたい。西高東低と言われて20年。関西馬に立ち向かえる強い関東馬の出現を待ちわびていたファンは多いはずです。

さらばメリーナイス 25歳で死亡

2009 年 3 月 4 日 水曜日 投稿者:mituoka

87年の日本ダービーを制したメリーナイスがせん痛(腹痛)のため北海道浦河の渡辺牧場で死亡したというニュースを聞きました。
光り輝く栗毛、顔の真ん中(鼻面)には太い白線の入ったド派手な姿。そしてダービーを6馬身差で圧勝したかと思えば、ファン投票1位で出場した有馬記念ではスタート直後に落馬。とにかく目立つ馬でした。また、私の大好きな宮本駿の小説「優駿」が映画化された際には、主人公のオラシオンの影武者としてダービー圧勝や有馬記念での落馬のシーンがそのまま使われていました。映画でも主役を張ったのだから大したものです。

そんなメリーナイスでしたが、最後のレースとなった88年の函館記念(2着)では1歳年下でこれもド派手な馬体のサッカーボーイの日本レコードタイム圧勝を、引き立て役としてサポートし身を引く形になりました。
あのレースにはこの2頭に加えマックスビューティやシリウスシンボリも出ていて夏競馬らしからぬ豪華な顔ぶれだったなぁ。

87年世代はメリーナイスのほかにゴールドシチー、マティリアル、そしてサクラスターオーと個性派が揃っていましたが、メリーナイスの死で彼らすべてがこの世を去ったことになります。
さようならメリーナイス。お疲れさまでした。

ダイワスカーレットの引退

2009 年 2 月 16 日 月曜日 投稿者:mituoka

やはりダイワスカーレットは引退してしまいました。
ドバイWC回避が決まってからほんの数日後の引退発表。強すぎて速すぎた彼女のレースと同様、アっという間の引退劇でした。

およそ2年前のチューリップ賞を見たときから彼女を「牝馬の枠を超えた名馬になる」と信じて応援してきましたが残念というよりホっとした気がします。ダート挑戦やウオッカとの再戦は叶わぬ夢と終わりましたが、史上初の牝馬変則3冠・37年ぶりの牝馬による有馬制覇という偉業以上の何を彼女に望むでしょう。もう充分です。お疲れさまでした。

今後は「華麗なる一族」の代表としてその血を広めていく役割をきっちり果たしてくれるはず。宿命のライバル・ウオッカの仔と、スカーレットの仔が、天皇賞で対決する日を待ちたいと思います。まだまだドラマは続きます。これだから競馬は面白い。

追記 ウオッカはもう少しだけ現役で頑張れ! (^^)/