2011 年 2 月 9 日 のアーカイブ

あの日 あのとき あの場所で

2011 年 2 月 9 日 水曜日 投稿者:mituoka

 ある事件の依頼者と雑談する機会があった

 話題の中心はズバリ、オグリキャップである

 彼はこのブログを読んでくれているらしいが、

 特に、競馬に関する記事を楽しみにしているという

 そんな彼に私は、最近は仕事の話題ばかりで申し訳ない、と謝った(笑)

 話をしていてわかったのだが、

 彼は平成2年12月23日、中山競馬場にいたことが判明!

 その数日後に放送開始されたドラマ「東京ラブストーリー」の有名な主題歌のワンフレーズを引用すれば、つまり、

 「あの日 あのとき あの場所で」 彼はオグリキャップ伝説のエピローグを目撃したのだ

 私に言わせりゃ、まさに「歴史の生き証人」

 でも、レースではメジロライアンを応援していたらしい
 (要はライアンの馬券を買っていた)

 大多数の人たちと同様、オグリキャップなど「用無し」と考えていたという

 しかし予想しなかったオグリの勝利に無条件に感動し、彼もまた「オグリコール」の一翼を担うことになる

 あんなレースには、あんな感動的なスポーツシーンには、もう二度と出逢えないだろうとおっしゃった

 オグリの馬券を買っていようがいまいが、競馬場にいようがいまいが、
 あのレースには人それぞれの思い出がある

 当時大学生だった私は、夕陽が差し込む東京・高円寺のマンションで一人テレビ観戦していた

 実は私も当日は珍しく早起きし、総武線に乗り中山に向かったのだが、途中で気が変わり、オグリの最後のレースを一人で見守ろうと考え直した

 引退レースを惨敗した「かつてのヒーロー」オグリキャップが、ニューヒーロー誕生のお祭りムードに包まれる中、隠れるようにひっそりと競馬場を去って行く姿など、見るに忍びないと思ったからだ

 テレビ観戦なら、すぐにスイッチを切ればいい・・・

 水道橋駅で下車、黄色いビル(後楽園ビル)でオグリの単勝・複勝、そして枠連の3-4を買った

 そして、「当たるはずのない」馬券を握りしめ、高円寺へ引き返したのである

 しかし、結果として、スイッチを切る必要はなかった

 オグリは最後までヒーローでいてくれた

 18万人の暖かいコールを受けてウイニングランする、あの「人智を超えた」馬を、ブラウン管を通してずっと見つめていた

 だが、今となっては、競馬場で、オグリの名を叫んでみたかった とも思う

 本当に彼が羨ましい

 パドックでオグリの写真を何枚か撮影したということなので、次回見せていただくことをお願いした

 今から楽しみでならない

 「あの日、あのとき、あの場所」の雰囲気を追体験できる

 オグリキャップにまつわる思い出は、これからもたくさん増えていくのです

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