2011 年 2 月 14 日 のアーカイブ

担当者によって変わる和解条件

2011 年 2 月 14 日 月曜日 投稿者:mituoka

 ある信販会社から電話が入った

 「期日が迫っている過払い請求訴訟の件ですが、訴外和解をお願いします

 この会社、返還時期が4~5カ月先で返還率は請求額(提訴日までの利息を含む)の9割程度という条件の和解を申し入れてくることが多い

 そうなると、当然ひと悶着あったりするわけだが、今日の担当者は

 「当社の事情で6月返還となってしまいますが、返還日までの利息も支払います

 すんなり和解した

 この会社に関して言えば、社内の統一された和解条件があるわけではなく、各担当者の裁量に任されているということか

 それとも今日の担当者は特別な決裁権を握っているのか?

 数年前、他の会社ではあるが、大変物分かりのいい(?)担当者がいらっしゃった

 その人は、私に

 「先生、他の者が劣悪な条件を言いだしたら私に言ってください。私が責任を持って、先生のお望みに近い案をまとめますから

 とおっしゃっていた

 なぜ私ごときのためにそこまで動いてくれるかは謎のままだったが・・・(笑)

 いろんな担当者が存在する

 それはさておき、当事務所との和解交渉は、今後、すべて今日の担当者にお願いしたいと思った

☆借金問題・過払い請求等に関する無料電話相談054-251-2681
☆司法書士法人 静岡 (旧 三岡司法書士事務所) ・静岡市葵区二番町

司法委員のつぶやき

2011 年 2 月 14 日 月曜日 投稿者:mituoka

 11時から裁判が1件

 10時50分頃から傍聴席で裁判官の入廷を待っていた

 この簡裁は比較的小さな法廷なので、私より先に入廷していた司法委員3名の会話が手に取るように聞き取れた

 「武富士が破綻してから、他の大手3社への過払い請求が増えたってニュースで言ってたよ

 そのニュースは私も裁判所に向かう車中で聴いていた

 NHKラジオ、10時のニュースにおける第一報がそれだった

 「他の会社もつぶれちゃうかもしれないから早めに回収しようってことだよな

 たしかにその通りの心理が働いているだろう

 「武富士からの通知を見て、始めて過払い金ってものを知る人もいるみたいだよ

 おっしゃるとおりだ

 「近頃は、債務整理の事件の報酬が高いって苦情も多いらしい

 !

 もともと大きな耳を持つ私だが、ひときわ「ダンボ」になって聞き入る

 「100万円の過払い金を回収できても、報酬として100万がまるまる取られちゃうケースもあるって聞くぜ

 「裁判上で和解した過払い金の返還先は、司法書士事務所の口座じゃなくて本人の口座にしたほうがいいって消費者金融の担当者がこぼしていたよ

 「いい加減な司法書士も多いんだよね

 もしそれが本当だとしたらとんでもない話だが、火のないところに煙は立たない

 私たちは妥当な報酬の設定や、それを依頼者へしっかり説明する義務を果たしていかねばならない、と気を引き締めた

 さて、今日バレンタインデーの裁判は、被告欠席で次回に続行

 第2回口頭弁論期日は3月14日、今度はホワイトデーだ