2012 年 9 月 21 日 のアーカイブ

シンガポールの競馬

2012 年 9 月 21 日 金曜日 投稿者:mituoka

 シンガポール第3弾は、いよいよ「競馬」編。

 私の知る限り、シンガポールは競馬が盛んな国である。

 競走馬自体のレベルも高く、近年では ロケットマン という、

 短距離界における世界的スーパーホースを輩出した。

 また、日本人の高岡調教師が現地で大活躍していることでも有名。

 シンガポールには競馬場はひとつしかない。

 クランジ競馬場。

 とてもきれいな馬場で、芝とダート、ふたつのコースが用意されている。

 芝コースの直線は約500Mほどあり、まずまず十分な長さといえるだろう。

 難点を挙げれば、日本の馬場と比べてコースの横幅がかなり狭いことか。

 私が見た感覚では、府中の3分の1以下の狭さ。

 全馬が一斉に横に広がってのつばぜり合い!

 なんて光景はどうやら望めそうもない。

 私は「ハイビスカス」というVIPルームで観戦した。

 この日はなぜか、

 外国人は事前予約さえすれば、無料でハイビスカスに入場できた。

 (私は出発前に日本で、私の使っているカード会社のコンシェルジュのかたに予約の手配を頼んでおいた)

 ナイター競馬とはいえ、外はかなり蒸し暑いシンガポール。

 ガラス張りの、冷房の効いた部屋はとてもありがたい。

 インド人(?)の富豪たちがすぐ近くの席を陣取り、

 レースのたびに大声で歓声を上げていた。

 言葉はわからないが、彼らが勝ったか負けたかはすぐにわかった(笑)

 上の写真のように、目の前のモニターでパドックの様子やレースを楽しめる。

 ただし、馬券を買うには、専用の窓口に行く必要がある。

 日本と同様、マークシート方式だが、自動販売機はない。

 対人式の窓口発売だ。

 ちなみに、シンガポールに馬産地はない。

 つまり、ここで走っているのはすべて外国から輸入されてきた馬たちだ。

 オセアニアからの輸入馬が主流らしい。

 迎えた第3レース。 

 SURPRISE SURPRISE (サプライズ サプライズ)という馬が出走。

 レーシングプログラムを見ると、 

 父の欄にSUMMER SUSPICION (JPN) と書かれている・・・。

 オールドファンはピンと来ただろう。

 そう、平成7年の青葉賞を圧勝しながらもケガに泣き、 

 本番ダービーには出走叶わず、「幻の日本ダービー馬」と言われた、

 あのサマーサスピションだ。

 サマーサスピション は、平成4年に北海道白老町で生まれた日本馬。

 父サンデーサイレンス ・ 母ダイナフェアリーという超良血ゆえに、

 引退後は日本で種牡馬となったが、まったく成功しなかった。

 そして、無念にも日本を追われ、

 ニュージーランドで再スタートを切ったと伝え聞いていたが、

 このシンガポールで、彼の子に逢えるとは・・・。

 4番人気(11頭中)。

 馬券で応援するも、結果は5着。

 SURPRISE SURPRISE くん

 はるか遠く、君のお父さんの故郷から、今後の活躍を祈っているよ。

 日本からの飛行機内のクーラーが効きすぎていたことは先日も書いた。

 どうやらそのせいで風邪をひいてしまったようで、

 クランジ競馬場にいる間はずっと、ひどい頭痛と少しの吐き気も感じていた。

 全9レースを観戦することは諦め、仕方なく、

 5レース目を見終わったところでホテルに戻った。

 体調が万全ならば、もっと競馬場内を渡り歩き、

 パドックあたりで馬たちを間近で撮影したかったけど、

 それはまたの機会の楽しみに取っておく。