不動産登記簿と個人情報保護法
2012 年 10 月 23 日 火曜日 投稿者:mituoka
「近くの不動産業者が、俺の土地の登記簿謄本を持っていた。俺がどこの銀行から、いくら借りているかもわかっちゃう。不動産情報は個人情報じゃないのか?」
たしかに、不動産登記簿謄本(全部事項証明書)には様々な情報が載っています。
さて、これらの情報は「個人情報保護法」で保護されるべきものなのでしょうか?
結論として、誰でも、すべての不動産に関する登記簿謄本を取ることができます。
つまり、不動産の登記簿に記載されている情報は、(少なくても現状においては)個人情報保護法で保護される対象ではないと考えられます。
「登記」という制度は、不動産取引の活性化・安全化を計って創設されたもの。
土地や建物という高額な買い物をする際に、所有者が誰か?担保がついているか?等は買主にとって重大な関心事ですが、当然ながら土地や建物そのものを見ても、所有者や担保の有無を窺い知ることはできません。
しかし登記簿を見ることによって、見えないものまで見えるようになるのです。
このように、「登記」は日本経済の発展に大きく寄与している制度なので、今後も個人情報保護法の範疇に含まれることはないでしょう。
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