コラム
常葉学園菊川の敗戦
2008/03/31
先週の土曜日、センバツ高校野球大会3回戦において常葉菊川は惜しくも敗れ去りました。優勝候補筆頭だっただけに少し残念ですが、静岡県勢久々の優勝を飾った昨年と変わらぬ積極野球を見せてくれたので大満足です。
ランナー1塁の場面ならワンアウトだろうが送りバント、ノーストライク・スリーボールなら絶好球でも見逃す。日本のアマチュア野球にはこのような幾つかの常識がありましたが、それらを破壊してくれたのが常葉菊川の森下監督です。その作戦は今大会でもひときわ異彩を放っていました。
その昔、浜松商業が第50回センバツ大会に優勝したとき、私は小学5年生。樽井投手に小沢一塁手、青野遊撃手・・・私の憧れでした。磯部監督のもと徹底したバント野球(まさに「高校野球」といった感じの作戦でした)で頂点に立った浜商でしたが、当時の主将が森下監督。森下監督が磯部さんとは異質の野球をしているところに面白味を感じます。
私は小学生~大学まで野球をやっていたので(高校野球だけはやっていませんが 苦笑)、数十年続いていた静岡県代表の不調を寂しく感じていましたが、常葉菊川はその積極野球で長く閉ざされていた重い扉をこじ開けてくれた気がします。この夏も常葉菊川の野球に期待しています。
※ 忘れもしない出来事があります。大学時代、慶応大学との練習試合で、私はノースリーから打って出て、見事にヒットを放ちましたが試合後のミーティングで監督から怒られました。ヒットを打ったのに怒られるって・・?(笑)
※写真は熊本県下益城郡に住む「ハッピー」です