債務整理の実例
実例File-1. Sさんの場合(多重債務の整理)
4社から合計281万円(A社92万円 B社91万円 C社50万円 D社48万円)の借金があり、その返済のため毎月合計約12万円の支払いに追われていました。「破産をしたいのだが・・」と当事務所にご相談にお見えになりました。
引き直し計算をしたところ、4社すべてに支払いを終えていたことが判明。そればかりか、取引期間がかなり長期に渡っていたので過払い金が発生していました。
当職が各社に対し、過払い金返還請求をしたところ、
A社50万円 B社80万円 C社90万円 D社132万円 合計352万円の過払い金を回収することに成功しました。
司法書士報酬が約78万円(報酬基準に関しては下記を参照)でしたので、それを差し引いてSさんに約274万円のお金をお返しすることができました(通常、過払い金は消費者金融会社・サラ金業者等から代理人司法書士の口座に振り込まれます)。もちろん借金はゼロになりました。
Sさんは「借金がなくなればいいと思っていただけなのに、こんなにお金が戻ってくるなんて思わなかった」と大変お喜びになっていました。
実例File-2. Yさんの場合(多重債務の整理)
5社から合計290万円(A社130万円 B社30万円 C社50万円 D社30万円 E社50万円) の借金があり、毎月合計約9万円の支払いに追われていました。
引き直し計算後、各社と交渉を開始しました。
まず、A社に関しては過払い金62万円の回収に成功。もちろん借金は残りませんでした。
他の4社に関しては、取引期間が1~3年でしたので、ゼロにはならなかったものの、 B社20万円 C社20万円 D社25万円 E社30万円(合計95万円)に減額できました。
回収した過払い金62万円から司法書士報酬約22万円(報酬基準に関しては下記を参照)を差し引いた40万円をB社とC社の返済に充てたので、結局借金は合計55万円にまで減少しました。
各社とは、利息なしの返済計画で和解したので、毎月合計約1万5千円を3年間支払えばYさんの債務は ゼロになります。
毎月の返済額も減り、完済までの期間もぐっと短くなったのでかなり返済が楽になったはずです。
債務整理の費用について(報酬基準)
債務整理の費用について、詳しくは費用のページをご確認ください。 債務整理の費用について※ 信用情報機関への登録について(ブラックリストについて)
引き直し計算後に借金が残る場合に限ります!過払い状態であれば、心配は不要です!
司法書士・弁護士に債務整理を依頼すると、金融機関(消費者金融会社・サラ金業者等)が設置している信用情報機関にその旨が登録される可能性があります。いわゆるブラックリストの問題です。
本来、信用情報機関には貸付けに関する情報やクレジットカードの取引内容が記録されていますが、債務整理を依頼したという情報が登録されると、債務整理の対象外の会社のカードを作れなくなったり、新規の融資の申込が断られたりする恐れが出てきます。このような状態を、一般には「ブラックリストに登録された」と言われていますが、現実には「ブラックリスト」というものは存在しません。しかし、情報は永久に記録されているわけではなく、一般的には5年前後が登録期間と思われます。