コラム
債務整理の現場から① ~任意整理(過払い金)~
2008/08/11
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これから数回に渡り、債務整理の実例をいくつかご紹介しようと思います。「債務整理」と一口に言っても、多重債務者を救う手立てはいくつか存在します。「自己破産」、「個人民事再生」、「任意整理」など。かつては「民事特定調停」をいう裁判所を使う手続も利用していましたが、司法書士が簡裁民事代理権を取得(平成15年以降)し、サラ金業者と直接和解交渉することが可能になったので(任意整理)、特定調停は今ではほとんど姿を消しました。
さて、今日からしばらくは「任意整理」の実例をご紹介していきます。まず、引き直し計算(本編をご覧ください)により実際の借金がいくらであるかを確定後、借金が残る場合と、残らない場合(過払いになっている場合を含む)場合とがありますが、過払いになっていた例をご紹介しましょう。
30代後半の男性Aさん。トラック運転手。20代前半からギャンブル(パチンコ・スロット)にハマリ、5社から合計300万円ほどの借金がありました。毎月の支払い合計額は18万円ほど。毎月の手取りが25万円であるので、とても支払いを続けることができない状態でした。
このHP本編でもお話しているように、サラ金との付き合いが5,6年以上の長期渡る場合は、引き直し計算により借金がゼロか、あるいは過払いになっている可能性が大きい。Aさんに関しては、まさにそのケースにあてはまり、債務整理により借金ゼロになり、過払い金約200万円の回収をすることができました。典型的な過払い事件の一例です。