コラム
司法書士はHPでしっかりと報酬(費用)を示すべき ~日本司法書士会連合会アンケート~
2008/09/04
「100万円の返還訴訟を受任し、勝訴し、全額の返還を受けた場合」の成功報酬(司法書士費用)について、日本司法書士会連合会がアンケートを行い、各地の平均額、高額者10%の平均額、低額者10%の平均額がそれぞれ発表されました。関東地方の着手金(平均は6万3589円)は、高額者平均11万4千円、低額者平均2万4千円。成功した場合の報酬(平均11万3590円)にしても関東で、高額者平均は20万円、低額者平均は3万7500円で16万以上の差がある。
規制緩和により報酬規定がなくなって、司法書士間で差があるのは当然であり価格競争が起きていることは好ましいことだと思います。依頼人は安い司法書士を選ぶ権利がある。
ある司法書士のブログで「私は宣伝のためにブログやHPを作っているのはない。ブログ等を通じて私をいう人間を知ってもらって、この人なら任せられるという気持ちを持っていただいたかたに依頼してもらいたい。だから費用も示していない。費用値引きの駆け引きなどしたくはない。そういうかたは他の司法書士へどうぞ。」みたいな文章を目にした。このかたは債務整理も行っていると思われるが、債務整理の依頼人はお金に困っているから債務整理するのである。当然「費用がいくらか?」が一番気になるところであろう。宣伝のためにやっているのではない、という強がりも結構だが、依頼者の立場を理解し、頭を柔軟にして考え直すべきだと私は思います。
かく言う私も、このHP上ですべての報酬を公開しているわけではありません。先日、それに気づいて自己破産事件の費用をコラムで公開しましたが、この先も順次みなさんにお知らせしていくつもりです。