コラム
不動産業界の不況
2008/10/15
全世界的な不況、いつまで続くのでしょうか。原油価格の高騰にはじまって例のサブプライム問題、株価の大暴落。毎日が暗いニュースばかりで気が滅入りそうです。
さて、今朝のニュースによると日本では倒産が相次ぎ、金融・保険業界と不動産業界の倒産が特に目立つとのこと。これは明らかにサブプライム問題の絡みが顕著に出やすい業界だからでしょう。特に不動産業界の倒産件数は凄まじく、昨年同時期の6倍にものぼるそうです。倒産に伴い解雇された社員のインタビューでは「不動産業界に明るい材料はなく、これから暮れにかけて倒産件数は増える一方だろう」ということでした。
この不況は、わが司法書士業界にとっても「対岸の火事」ではありません。不動産が動かなければ「登記」の受注は当然に激減します。このところ裁判や債務整理業務への進出が若い司法書士に目立ちますが、多くの司法書士にとってはやはり「不動産登記」が生命線なのです。持ちつ持たれつの経済の輪廻にどの業界も巻き込まれています。