過払い金・借金問題

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コラム

おまとめローン

2008/10/29

   ★★ 便利そうに見える【おまとめローン】 実は危険がいっぱいです ★★

 最近テレビで「おまとめローン」のCMをよく目にします。複数ある借入れを一本化しよう、という趣旨です。「おまとめローン」で融資を受ければ金利も消費者金融よりも安く、一見お徳に見えますがこれには大きな問題点があるのでご注意いただきたいのです。


   ★★ 債務整理する機会を奪い、借金を減額できずにそのまま支払うことになる ★★

①減額できるはずの借金を減額せずにそのまま返済することになる
 法定利息を超える部分の金利(グレーゾーン金利)は本来支払う必要のないお金です。みなさんが長い間消費者金融・サラ金各社に支払い続けたそのグレーゾーン金利を現在の元本に充当し、残債(借金の元本)を減らすのが司法書士・弁護士の仕事(債務整理)です。たとえば、債務整理の結果100万円の借金が20万円に減ったとします(※)。もしも、債務整理をして減額に成功した後、「おまとめローン」から融資を受けることができるのなら借入れ額も少なくすみます。
 ※消費者金融等からの借入れ期間が数年間おありなら、借金を大幅に減らすことは可能です
 
 しかし・・・ここからが問題です。

②債務整理の後(減額の後)では「おまとめローン」の利用は難しい
 「おまとめローン」を扱っている金融機関に電話で問い合わせたところ、「債務整理後では融資の審査が通るかわからない」との回答でした。司法書士・弁護士が介入すると、いわゆる「ブラックリスト」状態になるので融資ができない可能性が高いということなのでしょう。つまり、上記の例でいえば本来は減らせるはずの元本を減らすことさえできずに金融機関から100万円をそのまま借り入れ、サラ金・消費者金融に返済することになるのです。

 つまり「おまとめローン」は
③「払う必要のない利息(グレーゾーン)」の支払いを市民に強要することになる
④法的な債務整理をする機会・権利を奪う
⑤消費者金融・サラ金業者に多額の不当な利益を残す結果にも繋がる

⑥おまとめローン後でも利息を支払い続けることになる
 「おまとめローン」では当然のことながら金融機関に利息を支払い続けることになります。もちろん、今まで消費者金融・サラ金に対し支払っていた利息ほどではないでしょうが、それでも利息の支払いに苦労なさるかたも多いと聞きます。しかし債務整理では、原則として「利息なし」の分割返済和解ができます。元本が減って、そのうえ「利息もゼロ」なのです。どちらがお徳かは一目瞭然です。

⑦ブラックリストを過度に怖れる必要はない
 司法書士・弁護士が介入した場合、いわゆる「ブラックリスト」という状態になりますが、その期間は5年前後と言われています。永久にその状態が続くわけではありません。そして、「おまとめローン」の返済も金額によっては5年以上に及ぶでしょう。長期返済を何年間も続けるか、さっさと返済を終らせてブラックの状態を5年間我慢するか、ということです。


   ★★ 債務整理をすればお金を支払うのではなく、お金が返ってくるケースも多い ★★

⑧回収できるはずの「過払い金」を受け取ることができない
 もっと言えば、消費者金融・サラ金に6~7年支払い続けている場合は「過払い状態」になっている可能性も高い。支払い続けたグレーゾーン金利を元本に充当すれば、とっくの昔に完済しているはずで、それどころかむしろ支払い過ぎているということです。債務整理をすれば、お金を支払う必要などなく、逆に過払い金を回収することさえできるケースも多いのです。


        ★★  「おまとめローン」よりも、まずは債務整理のご検討を  ★★

 以上のとおり「おまとめローン」は危険です。債務整理では元本を大幅に圧縮し、なおかつ利息ゼロの弁済契約の和解を消費者金融・サラ金と結ぶことが可能です。司法書士・弁護士による債務整理は「おまとめローン」より遥かに(!)『お得』です。

【債務整理・任意整理の無料電話相談054-251-2681まで】

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