コラム
ディック(CFJ)の窮状 ~過払い金返還率について~
2008/07/31
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先月上旬、アメリカの「シティグループ」は「ディック」「ユニマットレディス」ブランドで展開する日本の消費者金融事業(CFJ株式会社)を大幅縮小すると発表しました。シティは例のサブプライム関連で経営が悪化しており、その影響が日本に及んだのです。それに加え、高止まりしたままの過払い金返還請求、貸金業法改正によるグレーゾーン金利の撤廃も経営悪化に拍車をかけたのでしょう。約1年間で有人店舗32カ所と自動契約機がある無人店舗540カ所をすべて閉鎖する予定だそうです。
CFJの事業縮小は、私が抱えるCFJへの過払い金請求事件へ少なからず影響が出始めています。このところのCFJ担当者は「返還額は任意和解では満額返還は到底無理」と判を押したような回答が続きます。しかし、「任意和解では」というのがよくわからないところで、こちらが訴訟に持ち込めばあちらは満額返還の和解に応じる可能性があるのでしょうか。
ご存知のとおり、昨年「クレディア」が破綻しました。クレディアは民事再生申立直前まで、過払い金請求において割とすんなり和解に応じていたように思います。CFJは「クレディアと同じ轍を踏まない」とでも考えたのでしょうか。しかし、お互い無駄な労力は使いたくないもの。裁判ではなく任意の和解でスッキリいきたいです。