コラム
法務省、行政書士の商業登記開放要求再び拒否
2008/08/05
内閣府規制改革推進室に対し、法務省は「行政書士への商業・法人登記業務の全部または一部開放」を拒否する意見を提出しました。簡単に言うと、行政書士個人・任意団体から「行政書士も司法書士と同様に商業登記(会社に関する登記)の申請代理業務を行えるようにすべき」という声があるのですが、それに対し法務省が「NO」と回答したということです。
以前にもこのような開放を求める声に対し、今回と同様の回答がなされていました。前回の場合と同じく、法務省の見解は「司法書士は、その資格試験において、会社法・商法・商業登記法等が数多く出題されており、専門的な法律知識を有する専門家である」、それに対し「行政書士は現在の資格試験の状況を考慮すると司法書士と同等の専門家であるとはいえない」というもの。この見解に対しては賛否両論ありましょうが、私たち司法書士としてはいつ訪れるかもしれぬ開放に向け、確固たる実力を身に付けておかねばなりません。