コラム
消費者金融側の言い分 ~任意整理の和解交渉~
2008/08/27
さきほど、某大手消費者金融会社の和解担当者と電話で話をしました。ある男性依頼人の債務整理を引き受けたのですが、その分割返済和解の件でした。
その依頼人をAさんとします。Aさんは合計7社、総額290万円の借金があります。Aさんは毎月合計15万ほどを各社に返済をしていましたが、支払いが困難になったため、私に借金の整理を依頼なさったわけです。
さっきの某会社をB社とします。私はB社に「毎月12,300円の60回払い」という和解案を提出してあったのですが、B社担当者いわく、「Aさんは私どもの会社から一回に10万あるいは20万という金額を引き出したことがあった。そんな金銭感覚を持つ人が60回(5年)という長きに渡ってしっかり支払い続けられるはずはない。せめて36回(3年)が限界だ。」
これに対し私は「10万、20万という金は各社への返済のためのお金だった。これだけ毎月多額の金を支払わなければいけなかったのは消費者金融各社が高利な契約でAさんを苦しめていたからだ。金銭感覚がどうのこうのという話ではない。そして、あなたがたが私の提案を呑めばAさんは毎月の返済が楽になってあなたがたも安心して完済にありつけるのだ。」と返答しました。
消費者金融の言い分はまったく筋が通っていないのです。とにかく、グレーゾーン金利は違法です。