コラム
目指すは「田舎の司法書士事務所」
2008/10/17
司法書士事務所は、誰でも気安く利用できる事務所でなければならない、私どもはまず第一にそう考えています。ここまではどの事務所も同じでしょうが、ここからが違います。私どもが目指すのは田舎の司法書士事務所です。
日本には、アメリカなどと違って法律専門職として弁護士、司法書士があります。
この二種類の資格が同じであったのなら二種類をおく必要はありません。
現実にこの二つは別の資格です。
弁護士職は簡裁、地裁などの裁判事務を扱うのみでなく法律問題全般についての専門家であるのに対して司法書士職は簡裁が管轄する裁判事件の事務を扱うと同時に不動産、会社、法人などの登記手続きの専門家です。
わが国は法律職に関する制度として、複雑な或いは高度な法律問題を扱う専門家として弁護士職を、日常身近に起こる法律問題を身近な法律専門家として司法書士職の二つの職種を用意し(さらに言えば一般行政事務を扱う職種として行政書士職を、また税務に関する専門家として税理士職、公認会計士職を用意し)国民市民のそれぞれの法律問題解決に当たらせようとの仕組みとしています。
そうであればこそ、司法書士事務所はそれらしくあらねばなりません。
つまり、誰でも気安く利用できる事務所 であるべきなのです。敷衍するなら理想は地価足袋のまま入ってこられる田舎の司法書士事務所です。
黒表紙の本を背にしてデンと構えているのも格好良いでしょうが、それでは制度の目的に反すると私たちはそう考えます。
このホームページも、そのような考え方のもとでの手作りです。
(三岡賢吉)