コラム
実録(?) 司法書士 VS.弁護士
2008/11/07
今日のコラムで、ある雑誌の「司法書士 VS.弁護士」という特集について触れましたが、それを書き上げた直後にその実録版が展開されましたのでご紹介します。
先月、ある会社に対する仮差押命令の申立をしました。その申立は静岡地裁で認められ、不動産に仮差押がなされました。今日の午後1時すぎに相手方(その会社)の弁護士から電話がありまして、
「 司法書士が送達受取人になるとは何事だ!送達受取人とは代理人だ。司法書士は地裁管轄の申立に関して代理できるのか?違法行為だ!司法書士会に報告する!」とかなりお怒りのようでした。
本件の送達受取人として当事務所(私)を裁判所に届け出ていたのは事実。しかし、「送達受取人」とは書いて字のとおり、申立事件に関して裁判所からの連絡や郵送をただ単に受け取る人のこと。代理人ではなく、いわば「使者」に過ぎないのです。しかも裁判所さえも私が送達受取人になることを認めているというのに、これが「違法」とは・・・。まったく理解に苦しみます。
普段は冷静沈着(?)な私ですが、今日ばかりはその弁護士に対して「もっと勉強してから電話してきなさい!」と少々声を荒げてしまいました。神奈川県在住のその弁護士は声の感じからするとかなりのご年配。司法書士の役割が昔と比べてかなり変化していることにも気づいていないご様子でした。
これを他山の石として、私も日々の研鑽を怠ってはいけない、と肝に命じます。