コラム
債務整理の現場から④ ~思いもよらぬ過払い金~
2008/08/11
【過払い金の無料相談は電話054-251-2681まで】
静岡市に住むご家族。夫婦で12社合計800万円、娘さんも4社200万円の借金がありました。ご主人は自営業、奥様もその手伝いをしていて、娘さんはすでに嫁いでいて専業主婦です。
ご相談にお見えになった際に聴取したところ、ご主人は各社と約3年程度、奥様は7~8年、娘さんは3年程度の付き合いがあるということでした。奥様は長期の取引期間があるので借金をゼロにすることはできると確信しましたが、ご主人に関しては過払い金どころか、引き直し計算しても相当な額の借金が残るものと思われ、自己破産も検討しましょう、とお話しました。
しかし、サラ金各社から送られてきた取引履歴を見ると、ご主人の取引期間は10年以上ありました。奥様も15年前後、娘さんも7~8年。結局のところ、3人全員の借金がなくなり、いわゆる「過払い状態」でありました。各社と和解交渉した結果、3人合計で実に400万円以上の過払い金の回収に成功。グレーゾーン金利というものの存在さえ知らなかったらしく、この結果に大変喜ばれていました。
しかし、人間の記憶というものは実に曖昧なもの。ご主人の記憶のとおり、取引期間が3年程度であったならば、過払い金が発生することはまずあり得ませんでした。まさに嬉しい誤算でありました。
このようなケースは決して珍しいことではありません。「破産したい」と当事務所を訪ねてこられたかたが、任意整理により借金がなくなり、過払い金が返ってきた例も多数あります。